3 6 5 日 共 同 生 活 【 虹 】

#14 ページ14

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大勢で鍋をつつき、

安田さんと皿洗いを済ませ、

今はソファでテレビをぼ〜っと見ている。






横では渋谷さんがベッドで寝てるかのように寝ていて

寝顔が、それはそれは天使。







起こしたら悪いから音量は極小です。






それにしても、






「遅いなぁ…」






村上さんだけ今日も帰ってくる気配がない。






そりゃそうか。

仕事に引っ張りだこだもんなぁ。







しょうがないのは分かっているけれど、

でも、







「はぁ…」






少し寂しい。







って、何を贅沢なことを言っているんだろう私は。







横で渋谷さんが寝ている、この状況ですら

緊急事態だろうが。






「ふぁーあ………」






でも、今日こそは。






今日こそは絶対に

寝る前に村上さんに会ってみせる。






いくら眠たくても寝たりしないんだから。






渋「…ｽｩー」


「…」


渋「…ｽｩー」






ん〜〜〜、つられるな自分！！






渋「…ｽｩー」


「……………ぜったい寝ない！！」


渋「！」ﾋﾟｸｯ







ししし、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ

つい心の声がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ






渋「…………んんぅ、朝か？」


「夜です、すいません、」


渋「てか俺……寝とったんや」


「はい、すいません、」


渋「ん？」


「え？」


渋「なんで謝ってん」


「いや、…その、私が起こしてしまって」


渋「ああ、ええよ」






や、優男だ…(涙)







渋「風呂はいらなあかんだし。起こして正解や。」






ああ、本当に渋谷さんが優しくて良かった…







渋「てか、おまえ…なんか叫ばんだか？」


「あ、あの…その…」


渋「まぁええわ」






ふぅ…。







「…………あ、お風呂いってらっしゃいませ！」


渋「ん。」






よし、気を取り直して村上さんを待つぞ。

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