◎ ページ43
.
『 A…！』
「 廉くん、」
急いでAの方へ駆けつけ、鎖を取る。
今日の朝着ていた白いシルク生地のブラウスは
土や若干の血で汚れていた。
顔には微かに殴られたあとがある。
俺は気がつくとAを力いっぱい抱き締めていた。
「 …廉くん、苦しいよ。」
『 ごめんな…、ほんまにごめん。
約束したのに。守れんかった。』
「 ううん、助けに来てくれるって信じてた。
だから怖くなかったよ。」
怖くなかった。
そう言ってるのに体はまだ震えている。
細くて華奢な体をぎゅーっと力いっぱい抱き締める。
「 ハナちゃんから、全部聞いた。
私の秘密も、家のことも全部。」
『 A…、』
「 廉くんは、私とハナちゃんが親友だから
傷つくと思って言わなかったんだよね。」
『 …うん。』
「 やっぱり、廉くんは優しいよ。」
その言葉に胸が痛む。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 315人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫暢(プロフ) - うみ♪さん» コメントありがとうございます:-) こちらこそ読んでくださってありがとうございます。更新頑張ります。 (2019年5月17日 23時) (
レス) id: 4079e9622e (このIDを非表示/違反報告)
うみ♪ - 昨日から見てて、すごく良くて見返してたら更新されてて、最高ですすてきな小説ありがとうございます！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: ebee9b3126 (このIDを非表示/違反報告)
紫暢(プロフ) - ひめさん» コメントありがとうございます:-) そう仰って頂いて私もものすごく嬉しいです。（ ; ; ）これからも沢山の胸きゅんをお届けしますね。こちらこそ読んでくださってありがとうございます:-) (2019年5月17日 6時) (レス) id: 4079e9622e (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - はじめまして！すぐに更新してくださってありがとうございます！私はこの小説に今一番はまってます笑すごくすごく読んでいてきゅんきゅんします！こんなに素敵な小説を書いてくださってありがとうございますっ！ (2019年5月16日 23時) (レス) id: 6881beff83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫暢 | 作成日時：2019年5月16日 23時
