島原の女 ページ41
貴(なんかぼーっとする...)
今日は幹部の皆さんと千鶴が島原へくるらしい｡
原田さんがもらった報奨金で皆さんにご馳走したいと言ったのだそうだ｡
貴(会わないように気をつけないと｡)
最近は昼は町で監視､夜は島原の潜入という生活を送っており千鶴にも皆さんにもちゃんと会えていない｡
だから余計にこの姿を見られたくない｡
君菊さんが皆さんの相手をすると聞いた｡
貴(なぜ､なんて考えすぎかな｡)
千と知り合い､いやなにか深い関係がありそうだった｡
働かない頭をなんとか回転させ足を進めようとしたら
男｢女､こんな所で何をしている？｣
貴｢っー！｣
目の前に酔っぱらった男が現れた｡
貴(気が付かなかった...)
足元のおぼつかない男はふらふらと近づいてくる｡
男｢ほぅ､よく見ればなかなかの上玉よ｡｣
壁際に追い詰められぐいっと顎を持ち上げられる｡
貴｢離してくんなまし｡｣
男｢いいではないか｡今夜の相手を頼もうか｡｣
腕をつかもうとした手は男に捕えられ完全に逃げられないようにされてしまった｡
貴(思うように力が入らない｡ここまでか...)
そう諦めかけたその時ー
急に腕を引かれ一面に黒色の着物が広がった｡
斎｢悪いがこの女は俺のものだ｡手出しは許さぬ｡｣
貴(斎...藤さん...？)
聞き慣れたその声に思わず安堵してしまう｡
男｢なっ...！？｣
はっと我に返りそっと斎藤さんの胸に手を添え顔だけを男に向ける｡
貴｢うち､相手はこの人だけと決めていんす｡かんにんな｡｣
私達の様子を見て男はそそくさと去っていく｡
貴(早く離れないと､皆さんと呑んでいるはずだから...)
そう思い斎藤さんから離れようとしても､足元がふらついて1人では上手く立っていられそうにない｡
貴(お願い､早く行って)
私の思いとは裏腹に斎藤さんは再び私を胸に引き寄せた｡
斎｢疲れたら言えと言っただろう｡｣
その言葉に導かれるように私の意識はだんだんと遠のいていった｡
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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです！！！！(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (
レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます！どんどん更新できるように頑張ります！応援ありがとうございます！ (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます！頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです！更新を早めにできるように頑張りたいと思います｡今後の作品の参考にさせて頂きますね｡応援ありがとうございます！ (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲耶 | 作成日時：2017年9月9日 18時
