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素直に ページ39

先日、薩長の浪士の情報をくれた千にお礼をするため千鶴と一緒に町へ来た。
千の提案でおいしいお饅頭屋さんに行くことに。
千も千鶴も喜んでくれているみたいで良かったと思う。
千「そういえば、2人共屯所住まいだけど好きな人はいるの?」
雪「え...えぇ?!」
真っ赤になり慌て出す千鶴。
それじゃいますって言ってるようなもんだよ。
千「その反応はいるってことでいいのかな?」
雪「うぅ...うん。いるよ。」
言い逃れできないと思ったのか千鶴は俯きながら言う。
千「それってずばり誰なの?!」
雪「は、原田さんだよ。」
貴「やっぱりそうなんだ。」
雪「やっぱり...?!」
さらに顔を真っ赤にした千鶴。
貴「だって千鶴、原田さんといる時嬉しそうだし楽しそうだし。」
千「へぇー!そうなんだ!」
まさかバレているなんて思わなかったのか口をパクパクとしている千鶴。
貴「お似合いだと思うよ。」
どんな所に惹かれたの?などと質問攻めにあっている千鶴を横目にお茶を飲む。
千「...ねぇ、ねぇ咲耶は?」
貴「私?」
千「咲耶はいないの?好きな人!」
貴(好きな人、か。)
頭に浮かんだ人をかき消すように首を横に振る。
貴「ううん、いないよ。」
雪「そうなの?」
貴「立場上そういうの許されないし。好きな人でも敵なら殺す。私がやっているのはそういうことだから。」
雪「そっ...か。」
貴「千鶴が気に病むことはないよ。むしろもう少し攻めてもいいと思うけど。」
雪「せっ、攻め...?!」
千鶴が慌て始めたことで千がまたからみだし、そのままお開きまで続いた。


千「...ねぇ咲耶。好きになるのに立場とか関係ないと思うの。好きになるのは自由よ。だから好きな人ができたら素直になってね。」
別れ際私にしか聞こえない声で千は言った。
貴「素直に...。」
千「じゃあまた遊びましょう千鶴ちゃん、咲耶。」
手を振って去っていく千を見送り私達も歩き出す。
雪「咲耶、お千ちゃんに何か言われてなかった?」
貴「千鶴と原田さんに進展があったら教えてってさ。」
雪「ええっ!」
再び顔を真っ赤にする千鶴。
貴「応援してるから。」
雪「うん、ありがとう咲耶。」
帰り道、私の頭の中で千の言った言葉がこだましていた。

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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです!!!!(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます!どんどん更新できるように頑張ります!応援ありがとうございます! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです!更新を早めにできるように頑張りたいと思います。今後の作品の参考にさせて頂きますね。応援ありがとうございます! (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年9月9日 18時

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