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千 2 ページ35

島原の女達にいつものように支度を手伝ってもらい島原へ入る。
お呼ばれがあるまでは女達と部屋で待つ。
私は窓辺の隅に座り外を眺める。
夜の町に不審な者がいないか監視するためと、この空気に馴染みたくなかったから。
それが最後の抵抗だった。
私が島原へ潜入していると知っているのは土方さんだけ。
土方さん直々に頼まれ、幹部の人達にも言わないという約束。
貴(これは任務。)
そう心の中で何度も呟きため息がでそうになるのをこらえる。
女「お咲衣ちゃん、ほんま絵になるわぁ。」
貴「え...。」
話しかけてきたのはいつも支度を手伝ってくれる雪華さん。
華「みんな言うとるよ。格が違うと少し近寄り難くなってしまうん。」
貴「そうなんだぇ?知りあせんでした。」
華「そうでありんす。羨ましいわぁ。そうそう君菊ちゃんが呼んでんしたよ。」
貴「君菊さんが?」
華「なにか話があるみたいでありんす。」
貴「ありがとうございんす。」
礼を言ってから君菊さんのいる部屋を目指す。
貴「失礼しんす。」
襖をあけると君菊さん、そして千がいて。
何も知らないという風に部屋に入る。
千「あなた昼間会った咲耶君よね?」
ずいっと身を乗り出し訊いてくる千。
もうこれは隠せないと思い頷く。
千「やっぱり!どこかで見たことがあると思ってたんだけど、正解だったわね!」
君「姫さま、咲衣が困っていますよ。」
君菊さんの言葉にはっとした千は私から身を引いた。
千「綺麗な子だとは思ってたけど、やっぱり元がいいのね!昼間見て思ったわ!」
貴「あ、ありがとうございます。」
千「もー敬語はなし!ねっ!」
貴「...ありがとう、千。」
千「えぇ!もちろんこの事は他言しないから安心してね咲耶!」
眩しいくらいの笑顔にありがとうと微笑み返した。

任務1→←千 1



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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです!!!!(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます!どんどん更新できるように頑張ります!応援ありがとうございます! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです!更新を早めにできるように頑張りたいと思います。今後の作品の参考にさせて頂きますね。応援ありがとうございます! (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年9月9日 18時

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