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ある日の朝、緊急事態は起きた。
いつもだったらリビングに行けば
廉くんが「 おはよ 」って言ってくるのに
声どころか廉くんの姿さえ見当たらなかった。
珍しく寝坊？
そう思って廉くんの部屋の近くまで行くと
激しい咳の音が聞こえた。
半開きになった扉を少し覗くと、
苦しそうに咳き込む廉くんがいた。
「 廉くん…？！」
『 A…、』
紅潮した頬や少し汗ばんだ額。
嫌な予感がしておでこに手を当てると、
誰が何を言おうと熱があった。
「 …大丈夫？熱すごいな…、」
『 ごめん…、ケホッ…、ケホ、』
「 どうして謝るの…？」
『 おはようって言えんかったし…、
朝ごはんだって作れんかった。』
「 そんなのいいのに…。おはようって
挨拶交わせるのすごく嬉しいけど、
私は廉くんの顔が見れたらそれでいいんだよ。」
『 …嬉しいこと言ってくれんなあ、(笑)』
Aの手冷たくて気持ちいいわ〜 なんて言いながら
熱が出てるのに明るく振舞ってくる。
「 冷えピタとか持ってくる！
廉くん着替えどこ？」
『 …そのボックスの上から2段目。』
冷蔵庫から冷えピタと、冷たいお水と
汗を拭く濡れたタオルを持ってきた。
廉くんに言われた通りボックスの
2段目を開けると、服が沢山入っていた。
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紫暢(プロフ) - 卵さん» 初めまして、本作に目を通して下さってありがとございます:-) そのお言葉を励みにこれからも頑張ります。 (2019年5月14日 18時) (
レス) id: 4079e9622e (このIDを非表示/違反報告)
卵 - こんにちは、作者さんとは初めましてですね！この作品とても面白いです！これからも、読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2019年5月14日 16時) (レス) id: 4c39965e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暢 | 作成日時：2019年5月13日 2時
