好きやないと、あかん。

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青色side








GWも開け、クラスにも慣れ、1年の真ん中みたいなダラダラした空気が流れている。


かく言う俺も、勉強はそんなに好きやないから、寝たり他のこと考えたり。


はたまた、アイツの横顔を見たり。


アイツというのは、俺の幼馴染み、重岡大毅。


男からも女からもモテモテなアイツは、今、真剣に板書を写している。


その彼の前を見ると、ダルそうにノートを取っているのイケメンな小瀧望。


そしてその望の左横にいる、ピアスを開けチャラチャラしてそうで真面目なのが神山智洋。


俺らは中学ん時からこのメンバーでよくいる。


チャイムが授業の終了を告げると同時に彼らの元へ向かう。



桃｢あー！！世界史眠すぎ！！｣


青｢よう起きれてたな笑笑｣


緑｢珍しいよな、のんちゃんが起きてるなんて笑笑｣


赤｢流星はどうせ寝てたやろ？笑笑｣



くふふっと溜めた笑い方に思わずキュンとする。



青｢お、起きてたわ！笑笑｣



動揺を隠すように早口で返事して、彼の隣の席に座り、みんなでお弁当。


たわいもない話をし、午後の授業を睡魔と戦いながら受け、俺と望はサッカー部、しげはテニス部、神ちゃんはダンス部の部室へそれぞれ向かう。


部活が終わる午後7:00。校門前で集まり、駅まで歩きながら帰る。


皆同じ最寄り駅で降りて、途中の大きな下り坂からしげと2人きり。


この時間が俺の幸せな時間。



赤｢なんやその緩みきった顔は笑笑｣



しまった、本心が出まくりやった笑



青｢別にそんな顔してへんわ笑｣


赤｢えー！いつもの顔やなかったもん！｣



青｢いつもこの顔やわ。笑｣



まあ、いつもこの顔やったら確実引かれてるやろうけどな。笑笑



赤｢ふーん。まあええわ笑笑｣



なんて話してると目の前の公園でイチャつくカップル。


お互いの手を取り合い、愛おしそうにそれらを自分らので包み込む。



いいな…


俺もしげと…………



赤｢流星？どないしたん？｣


青｢なあしげ、、








手繋いでみよや？｣



ふざけてると見せかけて本気で言ってみた。



赤｢アホか。手繋ぐんは好き同士がするもんやろ



青｢ちぇ、、ケチ。。｣


赤｢あたりまえやろ笑笑

好きじゃないと、あかんねんから。｣









なんやねんそれ。










なんでそんな切なそうな顔すんねん。









俺はお前のこと好きやのに。










あーあ。

















お前が俺を






















好きならいいのに。

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