013（jh） ページ14
.
「はーーやっと終わった」
「この後どっか行く？」
「ごめん、俺バイト」
授業が終わってもAはまだ机に伏せていた。
ヨニに叩き起こされている様子が見える。
どんだけ眠いんだよ。
…もしかして体調悪いとか？
「ジョンハンは？」
「…ん、何が？」
「この後どっか行くかって」
「今日は帰る…と思う」
こちらを見たヨニがジスに手を振って帰っていく。
Aは1人、まだ席にいた。
「じゃあ俺も帰ろ」
「ん、また明日」
「Aによろしく」
「いや、」
「まじでかわいいからお前も1回見たほうがいい」
「……」
何も言ってないんだけど？
2人はニヤニヤしながら手を振って教室を出ていった。
俺は鞄を持って自販機に向かう。
あいつって、ポカリ好きだっけ？
「…知らね」
ガタン、と落ちてきたペットボトルを持ってまた教室に戻る。
そこにはもうAしか残ってなくて、ぼーっとするその後ろ姿に近づいていく。
ペットボトルを机の上に置いた。
「……え」
Aは驚いたようにこちらに顔を向ける。
目が合って、心臓が変に反応した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2071人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
な - すごく好きな小説です。更新は再開しませんか…？ (2021年12月18日 21時) (
レス) id: 6d1be3e57f (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - wnynaさん» コメントありがとうございます！えっっちょっと嬉しすぎて秒でスクショしましたありがとうございます(TT)(TT)私なんてまだまだなのでwnynaさまの想像力のおかげです…！(;_;)一生分褒めていただいた気分です(笑)本当にありがとうございます！これからもお願いします！ (2020年11月14日 9時) (レス) id: 48d11b33af (このIDを非表示/違反報告)
wnyna(プロフ) - もう琥珀さんと琥珀さんが書かれるお話が大好きすぎて毎日更新ないか確認して生きてます、、！ジョンハンの前髪がかきあげて、跳ねてる髪を見てたら目があったシーンなんて一度読むだけで情景が浮かびました。本当に素敵です。応援してます。 (2020年11月14日 1時) (レス) id: 0b52e8d8b9 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます！そうですね…間接的に言われたという感じです>< その辺りのことは近々お話に書こうと思っております…！わかりにくい書き方をしてしまい申し訳ないです(;_;) (2020年11月2日 8時) (レス) id: 48d11b33af (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 質問なのですが、ハニさんから直接言われたことはないんですよね？あくまでも主人公ちゃんのみた夢の中で「あいつだけは」と言われたわけで。解釈合ってますかね？ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 0f7e13c0ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀
| 作成日時：2020年10月8日 22時
