10話「個性把握テスト�А� ページ10
このままだと…僕が最下位____……。
ドクン、ドクン。
うるさい鼓動など目もくれず、緑谷は焦っていた。
オールマイト……！！お母さん…！
それは___二人の期待と、自分の夢に。
『出久。超かっこいいよ』
『君はヒーローになれる』
二人が僕を応援してくれている。
僕は、ヒーローにならないといけない。
それは、自分だけじゃない。___オールマイトも、お母さんも、僕に期待をしてくれている。
二人が、僕にチャンスを与えてくれた。
だから_____絶対なるんだ！！！
緑谷は個性を腕に集中させる。
後のことなど構わない。とでもいうように。
ああ、果たして____それでいいのだろうか。
「46メートル」
緑谷の決心は___呆気なく折れた。
個性を確かに使おうとした、それは間違いない。
今、自分の腕は折れていない。
それは、個性が使えていないから。
「な……今、確かに使おうって…。」
困惑。焦燥。
二つの感情が一気に緑谷の頭を埋めた。
「”個性”を消した。」
そして、次の瞬間に緑谷の疑問は解消する。
「！？」
相澤が緑谷の方にやって来る。
先程の様子とは全く違う。目の下までかかっていた前髪は上がり、目つきは鋭くなっている。
「つくづくあの入試は……
合理性に欠くよ。お前のような奴も入学も出来てしまう。」
緑谷はそれに見覚えがあった。
消した……！！あのゴーグル…そうか……！
「視ただけで人の”個性”を抹消する”個性”。
抹消ヒーロー『イレイザーヘッド』。
直ぐにピンと来ないのも分かるよ。イレイザーヘッドは基本的にメディアを嫌っているんだから……ですよね、相澤先生？」
____緑谷の台詞を奪うように、心音が告げる。
何時そこから居たのか。と思うぐらいに気配が分からなかった。
「僕、相澤先生が今何を考えているのか分かるんですよ。当ててみましょうか？」
緑谷が唖然としていると、心音がいきなりそんなことを言う。
考えが分かる、”個性”？
何となく緑谷はそう感じたが、それでは先程の「測定不能」という彼の記録の辻褄が合わない。
「僕、本当に人の心が読めるんですよ。
だってほら、今緑谷君は僕の”個性”を「人の考えが分かる”個性”だろうか」って推理しているんだから。
緑谷君。折角だから答えてあげようか、答えは「No」だよ。」
残念でした、と笑いながら心音が言う。
それが緑谷には、不気味に見えて仕方が無かった。
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
