27話「ヒーロー基礎学��」 ページ27
「くっ……！！」
動けない。
けれど、心音は轟達を捕縛しようとしない。
それはきっと、余裕があるから。
負けないという確信があるから。
時間制限まで____彼らの動きを止められるという、絶対的自信。
「……どんな気分？
敵に捕まり、何もされず、ただ時間が過ぎるのを待つだけ。____無様だね、本当に。
まさにこれが愉悦、というやつかな。
他人の苦しみ、怒りを見ることの何と素晴らしいことか。………愉悦を求めるのは良いことだよ、偽善ばかり持っていても虚しいだけだもの。
超人社会で”敵”なんてものを作った原因は間違いなく”ヒーロー”だろう？
ヒーローが、全ての民を救おうとしなかったから、敵は生まれるんだよ。
……かの
”英雄とは、己が視界に入る全ての人間を背負うもの”
まさにその通りだと僕は思うよ。けれど今の英雄は、本当に視界に入る全ての人間を背負えているの？
背負えもしない責任を____最初から背負おうとしないくれるかな、本当に。」
心音がそう告げた瞬間、戦闘訓練は時間切れとなった。
心音のあの言葉は、敵役としての演技なのか、本心なのか____。
「っと、終わったね。
大丈夫？ずっと氷漬けにされてたけど。」
……心音はころりと、雰囲気を変えた。
すぐさまチームメイトの二人に駆け寄り、状態を聞く。
「はは、何とか……。」
「霜焼け痛いぃ……！！」
二人の顔は痛みに耐えている顔だった(葉隠は分からないけど何となく声からして)。
そんな様子に苦笑いを零す心音。
そしてちょいちょい、と轟を手招きする。
「もう動けるでしょ？僕がそう
……とりあえず氷、溶かしてあげて。
_____後、僕の身体を暖めて！！！！」
もう何が何かわかんねえ。
轟は心の中でそう思いながら、二人の周りの氷を溶かし始めたのだった。
―――――――――
果たしてこれを質問として捉えて良かったのでしょうか。きっといいんですね(自己完結)
Q.心音君、結婚ひよう
A.「え、こんな性格なのに？いいの？……いや駄目だよ。多分(曖昧)」
こんな感じでどしどしやっていきます！！()
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
