ナムジュンくんの藍い春

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『そろそろ運動会だね〜』






この暑いのになんで走らなくちゃいけないのか…

お昼ご飯のために今使っている屋上も
そろそろ日陰がなくなってくる。



小さい頃は走り回るのがたのしかったけど
今はもう暑いだのダルいだの、そればっかりだ








NJ｢何に出たいとかあるんですか？｣




『うーん…走るの苦手だからガチじゃないやつがいいよね』







そろそろクラスで出場種目を決める。

リレーは足が速い順に勝手に選ばれるって知ってから今年の体力測定はわざとタラタラ走った。








NJ｢僕は運営側なんであまり出られないかもしれないですね｣



『一緒にいたかったな… あ、運営のテントに侵入したらいいのね』



NJ｢見つかったらつまみ出されますよ 笑｣







ナムジュンくんは委員会の関係で運営側になるらしい。

アナウンスとか音楽流したりとか道具の準備とか、結構大変そうなやつ。








『放送のマイク壊しちゃだめだよ。あれ高いんだから』



NJ｢マイクなんてどうやったら壊れるんですか？ 笑｣



『さぁ〜？ナムジュンくんならやりかねないね』







まさか、と笑っているけど

体育館のロッカーを破壊したり、屋上のドアノブをもぎ取ったりしちゃう人だからね。
マイクの一個や二個、容易いだろう。








『そろそろ教室戻ろっか』



NJ｢そうですね｣






喋りながらナムジュンくんがドアノブを掴む









NJ｢…｣




『…』









取れたドアノブを持って淡々とホソクくんに電話をかけている。実にシュール。







NJ｢悪いけど、またドアを開けに来てくれないか｣






電話越しに呆れた笑い声が聞こえる。

電話を切って手の中のドアノブを見つめているのを見ていると、かわいくていじめたくなる。







『もう、だめでしょナムジュンくん。反省してなさい。』





お姉さんモードに入った私を見る目が
なんだかいつもよりキラキラしてる気がする…







『ほら、ヌナにごめんなさいは？』





ちょっと嬉しそうな顔を一瞬して
小さな声で、｢ごめんなさい…｣と呟いた。








…




もしかして、ナムジュンくんってM…？









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