人形 ページ19
地面に足がついてない状態で人に挨拶するのは初めてでございます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。私は、うん。とりあえず苦しいから…。
『その手を離して貰えるかな！？おじさん！窒息する！』
｢ああ！？元はと言えば、お前らが勝手にどっか行ったのが悪いんじゃねえか！探したんだぞ！｣
｢苦しいって……。｣
私たちの事めっちゃ探してたんだろうな、小五郎おじさん。疲労の色がにじみ出てるよ。
そろそろ天国とご対面しそう、という所で平次くんが小五郎おじさんを宥める。
｢まあまあ、喧嘩してる場合とちゃうやろ？｣
｢あ？なんで大阪の色黒ボウズがここに居るんだよ？｣
｢あんたと同じ理由や。｣
平次くんがそう言って袖をまくり、左腕のIDを見せると小五郎おじさんがハッとするのがわかった。
｢…毛利くん。そろそろ、本当のことを話してくれないかね。｣
『……目暮警部。』
突然の目暮警部の登場に、少しばかり驚いたけれど。……おじさん目暮警部にバレそうになってるじゃん。何してんのー…？
｢探偵が動くには限界があるだろ？さっさと俺たちに話した方がいいんじゃねえのか？｣
｢……。｣
＿＿＿ピリリリリ、ピリリリリ。
小五郎おじさんの手の中で震える携帯。
…それは、先程までコナンが持っていた、依頼人から渡された携帯だ。
｢毛利だ。｣
“｢…今度は毛利探偵ですか。今は馬車道ですね？｣”
｢ああ、そうだ。｣
“｢ダメだなあ、警察と仲良くしてちゃ。｣”
｢っ…！貴様、監視してるのか！？｣
『えっ！？』
依頼人の声はここからだと聞こえないけど。小五郎おじさんの言葉通り、監視しているとすればカメラかなにかがあるはずだ。
くい、と袖を引っ張られてそちらを見ると、コナンが無言で監視カメラを指さしていた。
“｢約束を破る気ですか毛利さん？｣”
｢なっ……！これは不可抗力だ！｣
｢毛利くん、一体誰と話しているんだね？｣
目暮警部が曇った表情で小五郎おじさんに聞く。
……きっと目暮警部にも、電話相手が私たちにとって良くない人であることは察しているのだろう。
｢バーカバーカ。無能な警察はきえろ！｣
突然聞こえた機械のような声に、私たち含む一同は雷に打たれたように驚く。
そちらを見ると、｢バーカバーカ。無能な警察は消えろ！｣と繰り返す人形とそれを囲む数人の人達が見えた。
｢なあ、これヤバイんとちゃうか！？｣
『みんな離れて！』
｢危ない！爆発するぞ！！！｣
爆発、10秒前。
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あまね(プロフ) - めさめさすきです！ (12月29日 23時) (
レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです！いつも更新楽しみにしてます！夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです！頑張ってくださいね！ (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月19日 11時
