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Coffee 3 ページ3

ふっ、と目が覚める。

目の前にあるのは真っ白い肌。

頭がガンガンと痛んで、昨日の記憶を呼び起こせるような気力もない。




__"「可愛いね、こんな顔するんだぁ?」"


__"「あはっ、きもちい?」"




記憶なんて全然ないのに、何故か脳裏にこびりついて離れない声。

あれ、あれ、あれ。

私、服着てない。


少しずつ状況を理解してきた脳みそが、どんどん心臓を加速させていく。


ここは私の家で、この、白い、肌の人は?




「ん、起きた?」




私を抱きしめるようにして寝ている彼は、私の最愛の人などではない。

だって先生は、そらるさんは、もっとゆっくり眠そうに喋って、声が低くて、とっても優しい声をしている。



なのに、なのに、この人。




「腰痛くない?大丈夫?」


『まふ、くん、……』




嗚呼、神様。


どうしてこんな重罪を私は犯してしまったのですか。




『う、っそ……』


「あれ、覚えてない感じ?昨日はいっぱい啼いてて可愛かったなあ」


『ま、まって、うそっ、え?』





彼の紡ぐ言葉1つ1つがまるで理解できない。

こんなにも綺麗で優しい顔をしているのに、放つ言葉は悪魔みたいだ。




「何その同意の上じゃなかった、みたいな顔。誘ってきたのはそっちってこと忘れないでよね!」


『私?私が?』


「そのくせベッドの上ではそらるさんそらるさんって……僕を目の前にしてそれはちょっとムカついた」




そんなこと言ったような言わなかったような。

分からない。この人が嘘ついてるだけかもしれないけどどちらにしろ、そらるさん以外の人に抱かれてしまった。


そらるさんの悲しむ顔が浮かぶ。


私、何やってるんだ。




「ムカついたから優しくできなかったや、ごめんね?腰痛い?」


『……股関節』


「あー……でも自業自得か」


『……最低』


「行為中に他の男の名前を呼ぶAちゃんよりマシだよ」





飲み会の時はキャラを作っていたのか否か。


どちらにせよ、直感的に思った。



私、この人のこと嫌いだ、と。

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らむちゃ - ドキドキ止まりません!更新頑張ってください!! (2021年12月16日 22時) (レス) @page31 id: def79cd7ab (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2020年8月28日 6時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - いつも楽しくみてます!ドキドキ感がたまらないです!これからも頑張ってください! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はるあいさん» ありがとうございます〜!!更新がんばります! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 689f20101f (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - 毎回面白いです。続き待ってます! (2020年6月1日 6時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぬん&ゆゆ x他1人 | 作者ホームページ:NO  
作成日時:2020年4月1日 0時

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