Jr.EXILE に愛されすぎて困ってます。

13.深堀未来 from BALLISTIK BOYZ ページ30

未来side

今日は久しぶりのAとデート！

ありがたいことに仕事が忙しくて、なかなか会えずにいた。

まあ、毎日寝る前の電話は欠かさなかったけど！

わくわくしすぎて待ち合わせより20分早く着いてしまった。

スマホにあるAアルバムを開く。

は〜かわいいなあ〜！

思わずニヤけそうになるのを必死に抑えながら。

会えてなかった時も毎日Aの写真を見て頑張ったもん！

ちなみにこのアルバムはAには秘密。

ふと顔を上げると、大荷物を持ったおばあさんがきょろきょろしているのが目に入った。

どうしたんだろう

足が勝手に動く

「すみません、何かお手伝いできることありますか？」

おばあさん「え！まあ、ご親切にありがとうございます。新幹線のホームがどこかわからなくて…」

時計をチラッと見る。

まだ15分ある、大丈夫だな

「俺暇なので、良かったら案内しましょうか？」

おばあさん「お言葉に甘えて、お願いします。」

おばあさんの荷物を1個抱えて、新幹線の改札まで歩く。

おばあさんがたくさんお話してくれた。

おばあさんは青森県から来たそうだ。

お孫さんの結婚式と、そのついでに東京観光をして、ついついお土産を買いすぎてしまったらしい。

おばあさん「やっぱり都会はすごいのね〜」

「駅広すぎて、迷いますよね〜」

人混みをくぐり抜け、改札にたどり着いた。

「ここの改札通って、エスカレーター上がるとホームに着きますよ！」

おばあさん「本当にありがとうございました。助かったわ〜良かったらこれ食べてね？」

そう言って差し出されたのは、東京ばなな。

「良いんですか？お土産なのに…」

おばあさん「良いの良いの！買いすぎちゃって食べきれなそうだから」

「じゃあ…いただきます！ありがとうございます！」

おばあさん「本当にありがとうね〜」

ぺこぺこしながら去っていくおばあさんを、俺もぺこぺこしながら見送った。

人の暖かさを感じて、何だか嬉しくなった。

時計を見ると、あと10分。

急いで戻ろう！

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