Jr.EXILEに愛されすぎて困ってます。2 (ページ6)

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なかなか受け取らない私に痺れを切らしたのか。

にこにこ見守っていた北ちゃんが口を開いた。

北「もらっておきなよ〜、えっと…名前聞いてなかったね」

名前？

え、需要あります？？必要なのかは謎だけど。

ただの不審なファンよりは名前だけでも明らかにしておいた方が良いのかもしれない。

『佐藤 Aです。』

北「Aちゃん」

北ちゃんに名前を呼ばれるなんて…

樹「Aちゃん、もらって？」

樹くんに名前を呼ばれるなんて…

神様ありがとう。

感動して思わずうなずいてしまった。

『あ！すみません、ではお言葉に甘えて…ありがとうございます！！何かお返し…』

ただのオタクの私ごときが、お返しなんてできるか不安だけど。

北「じゃあ、明日もライブ来てね？」

樹「あ、ちょっと、それ俺が言おうと」

『しっかり2日間当てたので行きます！』

北「やったー！見つけるからね！」

『え、それはちょっと恥ずかしいです…』

たぶんライブ中汗と涙で顔ぐっしゃぐしゃなんだよね

『お礼そんなので良いんですか…』

樹「じゃあ、明日のライブ俺だけ見てて？」

ぐはっ

足に力が入らなくて、壁に寄りかかって耐えた。

北「ちょ、大丈夫？」

『すみません、あまりにも衝撃が』

動揺しまくる私を見て、満足そうに笑う樹くん。

あまりにもかっこよすぎて、頭が沸騰しそうだった。

きっと今ゆでダコみたいなんだろうな…

『私少し休んでから行くので、お茶ありがとうございました！』

このままでは心臓がもたない。

少し名残惜しいけど。

樹「いつも応援ありがとうございます。また明日ね」

北「俺のことも見ててね？ばいばーい」

ひらひらと手を振って去っていった2人。

そのまま3分くらい、私は呆然としていた。

次の日。

私はしっかり言うことを聞いて、

樹くんしか見てなかったけど(えらい)

ほくいつで絡んでる時にちょうど2人と目が合ったような気がした。

さすがにそんなわけないか。

2人が同じ方向を一緒に指差す。

周辺がざわざわした。

友「ほくいつのファンサやば！！」

『やばい！！！死ぬかと思った！』

友「てか周り樹ファンAしかいないじゃん」

『じゃあ私向けだと勘違いしておく！！』

勘違いしたもん勝ちだよね！

あの夜の出来事は、一生の思い出だ。

誰にも話さないと心に決めて、

これからもランペを、

樹くんを応援すると誓った。