運命のヒト【Yoshino Hokuto】2

78 ページ28

｢…、んっ…｣


目を開けると目の前には真っ白な…天井？


｢えっ｣


翔｢起きた？！ナースコール！！｣


壱｢お、A！！｣


傍らには翔吾と壱馬くん


｢え、ここどこ？｣


壱｢お前立ち上がった瞬間倒れたんだよ｣


翔｢覚えてないの？｣


｢、、、、なんとなく覚えてる、かも｣


看｢どうしました？
あ、起きられたんですね！先生呼んできます｣


数分後


医｢伊藤さん｣


｢あ、はい｣


お医者さんが来たから体を起こす


医｢恐らく疲労でしょう
最近、寝不足でしたか？｣


｢あ、まぁ…｣


ずっと北人くんのこと考えてたからかな

そういえば
なかなか眠れない日が多かった


医｢あと、しっかり栄養はとっておいてくださいね｣


｢はい、分かりました｣


医｢点滴が終わったら帰っていいですよ
あと、、1時間くらいですね｣


｢ありがとうございました｣


医｢お大事に。｣


そう言って出て行った


壱｢食べてなかったのかよ？｣


｢いや食べてなかったわけじゃないけど、食べれなかったの｣


壱｢だから今日もあんま食べてなかったのか｣


｢うん…、｣



壱｢でも、ちゃんと食べろよな
みんな心配したんだぞ｣


｢うん、ごめん…｣


壱｢翔吾？｣


翔吾は下を向いてずっと黙っている


｢どうしたの？｣


翔｢A｣


｢な、なに？｣


下を向いていた翔吾が急にぱっと顔を上げて私をじっとみてくるから、驚いてたどたどしくなってしまった


翔｢壱馬、ちょっと部屋から出て行ってくんない？｣


壱｢お、え、おう分かった｣


なぜか翔吾は壱馬くんを部屋から追い出した


翔 ｢(俺、俺今でもAのこと好きだよ｣


｢え？｣


急な告白に戸惑う



翔｢振られてから今までAが幸せならいい、Aのことを応援しようとおもってたけど、でも今のA幸せそうじゃないし、もう無理｣


そう言われ抱きしめられた


｢…っ、…｣


何も言えない

否定なんてできない、だって

今の私、幸せじゃない







｢翔吾、ごめん私、｣


翔｢分かってる、分かってるまだ北人さんのこと好きなんだろ？｣


｢うん、ごめん｣


翔｢それでもいい、俺はAのそばにいたい｣


さっきよりも強く抱きしめられる

それでも私は北人くんがやっぱり好き


｢いや、でも…｣


翔｢分かった、じゃあ北人さんと話してから返事出して、Aのためにも｣


何も言えず、黙っていると
待ってるからと言われ翔吾は病室から出て行った


.



.

79 - Hokuto -→←77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す