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北人くんの車の助手席に乗る
助手席に乗せてくれるってことは彼女いないってことでいいのかな、嬉しい
｢どこ行く？？｣
北｢ん〜、海沿いの〔Lovers〕とかはどう？｣
｢いいね〜！おしゃれなとこでしょ！｣
北｢そうそう！よしそうするか！｣
エンジンをかけて出発する
｢あ、この曲ってEXILEの『運命のヒト』って曲？｣
北｢そうだよ、知ってるの？？俺EXILE好きなんだ｣
｢私もだよ！！中でもTAKAHIROが好き！！あんなに顔がかっこよくて歌も上手いなんてもう完璧だよね｣
北｢分かる！俺中学時代にTAKAHIROに似てるねって言われて誰かと思って調べてったらEXILEって知ってそっから好きなんだよ｣
｢えっそうなの〜？｣
運転しているから横顔の北人くんを見つめる
｢あ〜確かに似てるかも！｣
北｢横顔だけで分かる？笑
てかTAKAHIROかっこいいって言ったけど、それに似てる俺もかっこいい？｣
｢えっ？
あ、か、かっこいいよ//｣
北｢あ、やっべ、自分で言った癖に照れるわ｣
と言って照れたように顔を手でおおっている
初めて見る顔だ、でも
ずるい、ずるい
北｢何がずるいの？｣
またいつものからかう北人くんに戻ってる
｢また聞こえてた？！な、なんでもないよ、独り言、、｣
北｢え〜？そうなの〜？｣
｢も、もう！またからかう！
あ、からかったら10円！！！｣
北｢ごめんーー！あまりにも慌てる姿がかわいいから｣
またすぐそうやってさらっとかわいいって言っちゃうとこほんとにだめだ、ずるい男
北｢えっ？なに？ずるい男？｣
しまった、また口に出してしまった
北｢それも口に出てるよ？｣
これ以上からかわれるのは嫌だから私は無言になる
すると怒ったと思ったのか赤信号の時に北人くんが片手で私の肩をがっしり掴んでるのに優しく揺さぶってくる
北｢Aちゃん？怒ってる？ごめんからかいすぎたよね、ほんとにごめん｣
｢怒ってないよ笑
これ以上喋ったらまたからかい続けられると思ったから黙ったの笑｣
北｢あ〜良かった、俺途中で車から降りられると思った｣
｢そんな事しないよ、子供じゃないんだから笑｣
北｢そうだよね、でも10代だから子供だよ笑
あ、若いって意味ね笑｣
なんだかよく分からない意味だ
ちょっと傷ついた、私はやっぱ子供に見られてるのかって分かってたことだけどやっぱり傷つく
北人くんは冗談で言ったのかもしれないけど私は本気に感じた
そうこうしていると目的地に着いた
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作者名：milk tea | 作成日時：2019年7月31日 0時
