恋愛マンガの主人公になりたかった (ページ18)

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諦めきれない恋ページ18

なんでなんだろう。なんでいつも私の好きな人はAのことを好きになるんだろう。

昔からそうだった

高校の頃も大学の頃も。

みーんな｢Aが好きだからごめん｣といい振られた

そんなことが毎回続くからもう一生好きな人なんて作らないでおこう。と思った時期もあったが、
すぐ人を好きになってしまう私にはそんなこと
出来なかった

でも、あの日の合コンで私は3年ぶりに
一目惚れというものをした。

その相手はもちろん嶋佐さんだった

見た目はちょっと怖かったけど、喋ってみたらなんか楽しくて嶋佐さんのことをもっと知りたくなった

でも私は前みたいになりたくないから国崎さんとAをくっつけることにした

そうすればきっと嶋佐さんは空気を読んで
Aのことを好きにならないと思った

だけど嶋佐さんは、私とのLINEのやり取りでAのことを少し気にかけていた

私の話題なんかよりAの質問攻めをされた

｢なんで、？｣と心の声が口に出てしまった

何日もやり取りを続けているとやっと呑みに誘われた

うれしかった。

だけど、私の事なんか一切興味を示さなくて

Aのことばかり気にかけていた

｢Aちゃんってお酒強いの？弱いの？｣

｢Aちゃんって好きな人いるのかな｣

とか。意味分かんない。

今は私と飲みに来てるのになんでAばっかなの

少し呆れてしまった私は

｢Aのこと好きなんですか？｣

と嶋佐さんに質問をした

嶋佐さんはいきなりの質問でびっくりしたのかお酒を飲む手を止めた

嶋佐｢どうしたの、いきなり笑｣

｢さっきからAのことばっかり話すから好きなのかなー？って思って…笑｣

嶋佐｢………気になってはいるかな。笑｣

と少し顔が赤く私から目を逸らして嶋佐さんはそう言った

まただ。またA。

嶋佐｢一花ちゃんは？好きな人いる？｣

｢え？｣

いきなりの質問に少しびっくりした。

ここで｢嶋佐さんです。｣なんて言ってしまったら嶋佐さんを困らせるだけ。

だけど…

だけど…？

なんだろう。

嶋佐｢？｣

嶋佐さんは私の目を覗き込み私の答えを待っていた

嶋佐｢やっぱりいな…｣

｢嶋佐さん。……です。｣

私嶋佐さんのこともっと知りたい

セフレでもなんでもいいから嶋佐さんの女になりたい。