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「ごめんなー、いきなりわがまま言って」
「いや、全然大丈夫なんだけどさ、キヨからリクエストなんて珍しいじゃん」
「あれ?カレールー買ってきたの?」
「え?まだあったっけ?」
「つかこの前も間違えて買ってきてたから
あと2箱あるじゃん、。」
「あ、じゃあこれで4箱だねw」
バーモ〇ドやらこく〇ろやら、カレーには困らなそうだ。
Aと話していると、後ろからフジが顔を出した。
「お邪魔してます!Aちゃん」
「いらっしゃいフジさん」
「ヒラさんも来てるの?」
お前らいつの間にタメ口で話すようになったんだよ。
「あー、初めましてー!
最俺のこーすけです」
「初めまして、Aです」
フジの後ろからこーすけがきた。
「はい、挨拶終わっただろ!
帰れ」
ヒラだけ来てないけど、
あいつとはもう会ったことあるからいいだろう。
「皆さん晩ご飯食べていかないの?」
Aが靴を脱ぎながら話しかけてきた。
露骨に嫌な顔をする俺を無視して、
フジとこーすけが盛り上がっている。
「多めに買いすぎてよかったw」
「ポジティブだな!」
ゾロゾロとリビングへ戻った。
Aside____
「あー、ヒラさん!」
「おつかれさま〜」
どーも、と挨拶して、調理に取り掛かる。
フジさんが手伝おうか?と言ってくれたが、丁重にお断りした。
そう言えば、こーすけさん、という人と新しく会った。メンバー?らしい。
そう言えばキヨの動画で見たことがある顔だった。
野菜を切りながら考えていると、キヨがキッチンにやってきた。なにか見に来たのだろうか。
「キヨ?フジさん達はいいの?」
「あー、あいつらほっといても大丈夫だから」
「そ、そうなんだ」
苦笑いしながら料理を進めていく。
野菜を鍋で煮込み始めた時だった。
私の立っている位置は、丁度、リビングから死角になっている。
キヨが私の腰に手を回し、自分の方にグイッと引いてきた。
突然の事で声が出ず、動揺していると、追い打ちをかけるようにキスされた。
「なんで、お前の料理他のやつに食わせなきゃいけないんだろうな。」
と拗ねたように呟いて3人の元へ帰って行った。
キヨに、キスされた...。
一緒に寝ても襲われなかったのに、
はじめて、恋人みたいな、
やべぇにやにやしてしまう。
赤くなる頬を抑えながら鍋をただ呆然と見つめていた。
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あかいろ - すごく面白いです!続きが気になります!!! (2020年6月2日 1時) (レス) id: 0037200786 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白いです!!更新まってます! (2020年4月22日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - すごい面白いです!続き楽しみにしてます!! (2020年3月3日 1時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
you you(プロフ) - やべぇー………更新頑張って (2020年2月26日 22時) (レス) id: be5e3b8c3b (このIDを非表示/違反報告)
まな太郎(プロフ) - 青林檎さん» ありがとうございます(TT)最近遅れ気味なのでがんばります(TT)(TT) (2020年1月16日 18時) (レス) id: b78b8c39a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありんこ | 作成日時:2019年12月21日 2時