俺の嫁とかどうすか。

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キヨside

次の日、2020年元日。


久しぶりに実家に帰ってきた。
父さんも母さんも元気そう。

兄ちゃんも帰ってきてた。
実家って最高だな。


...でもなんか足りないんだよなぁ。


｢.....A｣

来年はあいつ拉致って2人で北海道に来よ。
家族に紹介したいし、
なんなら、結婚のご挨拶も兼ねてw

Aのことだから絶対に、
｢気がはやい｣って言うだろうな。

でも、もう俺の心は決まってる。
Aの一生を背負う覚悟もできてる。

あとはAが決めるだけ。

それにしても、
離れた途端こんなに寂しくなるとは.....。
遠距離恋愛ってこんな感じなのかな。

会いたいのに会えない。歯痒い。

会えない時間がもっと気持ちを大きくする。
Aに会いたくて仕方がない。

｢...Aに会いたい〜｣

何も無い部屋で、俺の願望だけが小さく吐き出された。

＿＿＿＿

Aside

｢久しぶり！｣

親戚のみんなとお正月会。
楽しい。
みんなでお酒を飲んでご馳走を食べて...
積もる話もたくさんある。

親戚のおっちゃんに彼氏がどーのこーのと聞かれた。
以前の私ならはぐらかしていただろう。

ただ、今の私には自信を持って
好きだと言える人がいる。

｢不器用だけど優しいんだよ｣

｢冷たく見えるけど、
本当は優しくて真面目なの｣

キヨの話をしているうちに、
だんだん寂しくなってくる。

｢いい彼氏さんだね。
今度連れてきな。｣

お母さんの優しい言葉が嬉しかった。
キヨのこと褒めてくれた。

今頃何してるんだろ。
家族とのんびりしてるのかなぁ。
...変わらずゲームしてるのかもなw

離れる時間はとても短いのに、
なんでこんなに長く感じるんだろう。

時間って不思議。

私は目の前のお酒をグッと飲み干した。

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