俺の彼女とかどうすか。

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最近キヨの部屋から叫び声が聞こえる。

ずっとって訳じゃないんだけどね。
昼はいないから分からないけど。
あの部屋で何が行われているのか。

前にコソッと覗いたけど、
苦しんでいる様子じゃなかった。

むしろなんか楽しんでた。
それなら、いいんだけど。

あ、そうだ。

昨日無事に荷物の配送が終わったんだ。

今日から正式な形で一緒に住むことになった。
これで、毎晩キヨとベッドジャンケンすることも無くなる。

キヨが広いマンション住んでたおかげで、使ってない部屋を使わせて貰うことも出来た。

ほんと寝具って大事だよね。

自分の部屋でくつろいでいると、キヨに呼ばれた。

リビングに行くと、ちょっと機嫌が悪そうなキヨが座っていた。

怖いな。

｢これ、｣

見せられたのは元彼との写真。
なんでこんな所に？

写真のふたりは幸せそうな顔で笑っている。

｢ここに落ちてた｣

なにかに挟まってたのかな。

｢ごめん、ありがとう。拾ってくれて｣

写真をもらおうとすると、ヒョイっと上にあげる。
身長が高いからできる嫌がらせだ。
あー腹立つ。

｢キヨ、かえして！｣

｢.....やだ。｣

｢どうしたの？｣

明らかに不機嫌だ。
なにかに怒ってるみたい。

｢...A｣

真剣に名前を呼ばれドキッとしてしまった。
じっと見つめられる。
いやいやいや！照れるよ！

｢まだこいつに、未練あるの？｣

真剣な顔には少しピリピリとしたオーラが見える？
答えるまで逃がしてもらえなさそうだ。

｢ないよ｣

それだけ答えると、キヨはニコッと笑った。

｢そっかそっか！
それは良かった！｣

よかった...のか？
ルームシェアの相手の恋愛にも興味あるのかい？

今度はすんなりと写真を返してくれた。

未練があると思ったから不機嫌だったのか。
ますます不思議だ。


｢未練なんてあるわけない、あんなクソ男｣

写真を見るとふつふつと怒りが湧き出てきて、気づけば写真を破いていた。

幸せな顔の自分にすら恥ずかしくなる。


感情に任せ破ってしまった...。


もちろん場所など移動してない。
キヨもバッチリ見てるし。

あー、引かれる！と思っていたけど、
キヨの口角は若干上がっていたように見えた。

｢俺、そういう女好き｣

ﾌﾌﾌｯと口元を抑えて笑っていた。

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