・ ページ2
のんきそうな口調に安堵した
父も母と似たようなもんで
まあがんばれなんて言っちゃって
やっている本人は精一杯がんばってるっの
両親の応援で俺は肩に入っていた力が
程よく抜けてよかったかななんて思ったけど
太朗はどうなんだろうかと思ったりしてる
母に聞いたら意外とリラックスしている
なんて将来大物になるかもね
笑うからこっちも笑った
この両親にこの子ありだなと思うよ 本当に
家庭菜園してんのなんて言えば
まあねとしか返ってこない
でもその口調は何かを含んでいるような
感じはしたけど俺は気づかなかった
季節は過ぎて太朗は念願の高校に合格し
両親を安心させていた
一方俺は大学二年になりバイトを始めて半年たっていた
バイト先は定番のコンビニで時給がいいから
深夜の時間で入った
深夜の時間は入るバイト仲間は俺と似たような
境遇で当然大学生で色々な話が聞けて楽しかった
学部は違くても同じ大学だったり
他の大学から来ている人もいる
深夜の時間のメンバーはだいたい三人くらい
あまりお客様が来ないから忙しくもない
品物を補充したり掃除したりするのが
主な仕事でそれをさっさと終わらせてしまったら
あとは何もすることがないため
ほぼほぼトークタイム
バイトを始めたころはぎこちなかったけど
月日が立てば完全に仲間だよね
始めのころの話は大体大学の話とかだったのが
今では個人的な話もするようになった
まだ大学二年ぐらいだと将来のビジョンはないけど
家と大学とバイトぐらいなので
住んでいる町にどんなお店があるのか
とか分からないねなんて
話が出たりする
町もそうだけど大学のこととかも
分からないよねなんて話していて
仲間の一人が案内図みたいな
のがあるといいよねなんて
話したことからいつの間にか
盛り上がっていてサークルを立ち上げてしまった
バイトが休みの日とかを利用しての
活動になったけど目的があって町の中の探索
は面白かった
探索だけではなくお店の人に話を聞いたり
冗談でなにか特典みたいなものはないですか
なんて言ってみたりして意外にもお店の人も
のって許可してくれたり
作り始めはチラシみたいな一枚にいろんな情報を
パソコンで作成して印刷していたものを
校門のところで配っていたりしてた
けど誰も見向きもしなくってゴミ箱行になっていた
大学内の掲示板に毎日のように書き込みをしたり
地味な活動が続いた
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はやこ | 作成日時：2018年2月3日 21時
