偽りの乙女【銀魂】 (ページ42)

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翌日＿＿＿

坂田side

我ながららしくないことをしたと今更ながら思う

「(はぁ...)」

あんな野郎の背中を押すようなマネするなんて、俺は相当お人好しだ。でもそうでもしないと葵が報われねェ

心のなかでため息をつきながら、ぼーっと校舎の窓の外を見てると通学中の葵が見えて。その隣には土方がいた

「(...やっぱちょっと辛ェかも、)」

窓の外を向くのをやめ、背中を向ける。俺は初めて失恋といものをしたんだと実感した

廊下を歩いていると、正面から葵が来るのが見えた。正直今は会ってもうまく繕えねェだろうと思い、引き替えして葵を避けた

そして昼休憩、またしても葵と遭遇しそうになりギリギリのところで避ける

「(なんか今日、アイツと会いそうになる回数多くね..?)」

そんなことを思いながらも、１日はあっという間にすぎ帰ろうとしたところ

「＿＿っ、！？」

廊下を歩いているといきなり教材室の扉が空き、誰かに引っ張られ中に引き込まれる

「あ..葵、？お前なにして...」

俺を引きずり込んだのはどうやら葵で。葵は不満げな顔をしながら

「...今日私のこと避けてたでしょ、？」

「は..、別に...」

「私、今日ずっと坂田探してたのに見つけたと思えば避けるようにしてどっか行くし......それで今、教材室に用あって出ようとしたらたまたま坂田いたから、...」

俺はそういうアイツに、

「...つかお前、いいの？俺みたいな男と密室で二人とか...彼氏の土方ｸﾝ、聞いたら怒るんじゃねーの。」

「.........彼氏？トシが？違うよ、？」

「え、...え、お前ら付き合ってるんじゃねーの、！？」

そう聞くとアイツは首をよこにふる。...どういうことだ？昨日俺、アイツに機会与えたよな。てっきりもう付き合ってるものかと...

「(もしかして土方の奴..未だに自分の気持ち自覚してないのか？..だとしたら鈍すぎんだろ、...)」