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チャイナ娘から聞いた場所へ向かってる途中だった。曲がり角から突如人影が見え、誰かとぶつかりそうになり
「っ、悪ィ__」
そう声をあげ、相手に目線をやると
「私こそ..すみません__..って、あれ..十四郎さん...!」
それは彼女だった。すると、その後に
「おい..俺から離れるなって言っただろィ。何逃げてんでィ」
総悟が来て彼女の手を掴む。が、彼女はそれを振り払い俺の後ろへと隠れるようにして
「触らないでください、...何度も言ってますけど、貴方は私のタイプじゃないんで。」
「なんで俺がフラれたみたいになってんでィ、言っとくけど俺もてめーみたいなガキに興味ねェよ、勘違いしないでくだせェ。」
なぜか言い合いが始まる彼女と総悟。..なんだ、これ。どういう状況なんだ? ..そして、どうやら彼女もそんなことを思ったようで。俺と隣にいる万事屋を見ながら
「あの..何されてるんですか?お二人で..お散歩?」
彼女がそういって首を傾げると、万事屋の野郎が
「んな訳ねーだろ!..お前がいなくなった、って神楽からきいてよ...それで__」
「あぁ、そういえば神楽ちゃんとはぐれちゃって...それでこの方に会ったんですけど、なんか私にまとわりついてきて..」
「黙れくそアマ、人聞きの悪いこと言うんじゃねェ」
そういった後、総悟は周りに聴こえるか聴こえないかくらいの音量で「せっかく俺が護ってやったのによ..」と呟く。
俺は総悟の元へと寄り、小声で何があったのかと聞くと
「..あの女の言った通り、偶然会いやしてね。フツーならスルーしやすが、妙な連中が彼女の背後に見えやして...今も多分、つけてきてやすよ。」
そういって総悟はチラリと後ろに目をやる。路地裏に何か人の気配が見えた気がしたが、とりあえず話している総悟の方に目線を戻す
「俺はここまであの女護ってやりやしたんで。土方さん、あとは頼みやした」
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時