検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:80,962 hit

12 ページ12

__









彼女に連れられやって来たのはファミレス









「好きなもの頼んでください、全部私の奢りなので」









なんの頼みかと思えば、一緒に飯を食べてくれという単純な誘い。しかも奢りときたモンだ、...やっぱりお嬢様ってのは器が違うな









「でもいいんですか、こんな頼み事...貴方に得があるとは思えませんが..しかも神楽ちゃんに至っては結構大食いですし」









そういって新八はよこで食べ物にありついてる神楽をチラリと見る









「そうだぜ、第一お前旦那いんだからソイツとこういうとこ来ればいいじゃねェか」









「十四郎さんはお仕事が忙しくて、あまり一緒にいれる時間は無いんです。それに私、ろくに友達もいないもので...だから誰かと一緒にこうしていられるのはとても楽しいです」









彼女はそういって綺麗な顔で微笑んだ。けどそれはどこか寂しそうにも見えた









「..野郎と出掛けたりしたことねェのか?」









「ない..ですね、新婚旅行も行けずじまいですし」









「ちなみに土方さんとはいつ式をあげたんですか?」









「十四郎さんが式はあげなくてもいいと、..籍だけ入れた感じですかね。」









「じゃあ結婚指輪とかは貰ったアルか?」









「いえ..まァ、急な結婚だったので仕方ないですよ」









聞けばきくほど、コイツが可哀想に思えてきて。その上野郎がもう離婚したいっていってんだからますます気の毒だ。けれど彼女はしゅんとした素振りは一切見せずに









「愛の形は人それぞれと言いますし..あまり一緒にいれなくても、少しでも好きな人の隣にいれる時間があれば私はそれで幸せです..それと私は初対面ではありますが貴方たちと共に過ごす時間もたのしいです」









「ぐすっ...お前、いいやつアルな。こんなに奢ってくれるし...、それにしてもトシ酷いヨ!こんないい子ほったらかすなんてもったいないネ!」









「梓さん、何かあったら遠慮せずに万事屋来てくださいね!僕ら、力になるので..ね、銀さん」









「おう、いつでも遊びに来い__」

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
- もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。