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見合いの場には俺と近藤さんととっつあん、相手側は母親と娘。
彼女にちらりと目をやるととっつあんが言ってた通り、綺麗な顔立ちをしていて。
「あ、あの土方さん..この度は..その、ありがとうございました..」
すると彼女が口を開きそういう。が、何に対してそう言ってるのかが分からない。彼女はそのまま続けて
「その、私に求婚してくださるなんて...とても嬉しかったです..」
「(は、..求婚!?)」
もちろん、そんなことした覚えは無い。だとすると__
「(お前か..!!)」
俺はとっつあんを睨むが、そんな俺にとっつあんは声を潜めて
「...いいだろ別に、こんな綺麗な嬢ちゃんもらえるんだ。俺に感謝しろ、トシ」
「頼んでねーよ、変なことするな。..待てよ、つー事は__」
先程から照れながら話す彼女は俺をまっすぐ見つめて
「結婚の話、ぜひお受けします...」
求婚をしたのは俺、そうなってる前提で彼女が了承を出した..あれ、やばくねェか。
「うちの娘をどうか頼みましたよ、土方さん。..なんせまだ16歳で世間知らずなところもありますから、..」
待てよ、俺は27歳で相手は16...歳離れすぎじゃねーか!?
「いや、..悪いが俺は結婚する気なんて__」
「土方さん、今さら求婚を取り消すなんてマネしませんよね?うちの娘、幸せにしてくれるんでしょう?」
「おいトシ、男なら腹決めろ。あとにはひけねェぞ、...な?」
相手の母親ととっつあんからの圧力で言葉を遮られる
..それに多分、俺が断ったら俺の前で嬉しそうに笑ってる彼女を不幸にさせることになる
「あのそれで土方さん、式の方はいつあげますか..?出来れば早めにあげたいんですが..それと、新婚旅行はどこに行くとかそう言う話もしたくて..!」
「あ、あぁ、そうだな ..色々決めねェと、だな..」
俺は、彼女との婚約を受け入れてしまった
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年6月8日 22時