ぴんく。 ページ1
<藤side>
『ガチャ』
藤 「ーっ!?」
風呂上がり、リビングへの扉を開けて入った途端、
十分に暖まった身体をヒュッと冷たい風が撫でた。
窓の方を見てみるとミツがベランダに出ていた。
藤 「なにしてんの〜?」
濡れた髪をタオルで掻きながらソファーに座り、
そぉその背中に問うと「月見〜」と返事が来た。
藤 「月見〜?(笑)」
北 「おぅっ」
すぐ戻ってくるんだろうとそれには付き合わず、
テレビのリモコンを手に取り、電源を入れた。
しかし暖まった身体を冷やかす風が、
ちょいちょいと気を引こうとしてくる。
まだ戻って来ないのかな?と、
もう1度その背中の方を見てみると、
タイミング良くか今度は背中じゃなかった。
しかもその手にはちゃっかり缶ビール。
藤 「本気の月見か(笑)」
北 「ん?」
藤 「いや(笑)」
ボソッと放った言葉は聞こえなかったのか、
首を傾げるとミツが手招きをしてきた。
北 「すげぇ綺麗だぞ」
ベランダの手すりに肘をかけ、
缶ビール片手に手招くその姿はまぁチャラく見える。
が、
俺にはなんだか可愛らしく見えた。
それは「ミツが好きだから可愛い」とかじゃない。
なんか春の妖精的な、小人的な、
都市伝説とかの「ちっちゃいオジサン」的な、
そんな微笑ましい感じの可愛いさだ。
そうゆうのがいたらこんな感じかな?って(笑)
桜が咲いてる時は、
毎夜毎夜花見しながらお酒を飲んでたんだけど、
もぉ桜はすっかり散ってしまった。
あーあ・・・ってなってたちっちゃいオジサンだけど、
桜を見上げるように上を向いたら月が綺麗で、
これはこれで!ってまたお酒を進めちゃう。
藤 「フフ」
ちっちゃいオジサン可愛い(笑)
この間までファンタジーな話を読んでたからか、
俺はファンタジーな妄想が上手くなった。
しかも今は想像しやすいモデルが目の前に・・・
藤 「クックッックッ(笑)」
似合う(笑)
「春はいいなぁ〜」って小石に腰かけて、
ちっちゃい足をパタパタさせてそー(笑)
北 「おい、何笑ってんだよ」
藤 「いや、フフ、別に(笑)」
自分が笑われてる事を感じ取ったのか、
しかめっ面でこっちを見ているが、
言ったらきっと怒るから言わない(笑)
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朱蝶(プロフ) - Mameさん» Mameさん♪お返事大変遅くなり申し訳ありませんm(__)m5月から今ぐらいは本当に体調崩しやすい季節ですよね、Mameさんを含め皆さん大丈夫ですか?ご無理だけらなさらないでくださいね(´・ω・`)私のお話で少しでも癒されたらなら良かったです(*^^*) (2019年6月28日 18時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
Mame(プロフ) - GW入ってからずっと自分を含め家族の誰かが調子悪いのが続いてまして、今もなんですが、少し落ち着き、読みかけで止まってたこちらの作品、やっと今日読めました(^^)ここのとこほんとしんどかったので、二人のイチャイチャに久々にニヤニヤしながら癒されました(*^^*) (2019年6月9日 4時) (レス) id: 593bed3f62 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - はるさん» はるさん♪お返事遅くなり申し訳ありません!お話楽しんで頂けて良かったです(*^^*)すっかり更新も減ってしまいましたが、楽しんで頂きたいと頑張っておりますので、また更新した際には是非宜しくお願い致します(*^^*) (2019年5月29日 21時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - お久しぶりです!やっぱり朱蝶さんの描くお話しが一番好きです☆これからも更新楽しみに待ってます♪ (2019年5月21日 11時) (レス) id: 26ea40f258 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - ゆちゅ 。さん» ゆちゅ。さん♪お返事遅くなり申し訳ありません!コーンムーン!みつくんにピッタリですよね(笑)私も調べて見た時、思わず笑ってしまい、これはいれなきゃ!と思いました(笑)楽しんで頂けたのでしたら何よりです、こちらこそ有難うございます(*^^*) (2019年5月14日 19時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2019年5月1日 20時