貴方に好かれて痛かった【不死川実弥】

明るい未来は ページ26

side A

冨岡さんと和解して早二日。
私は今、蝶屋敷の門の前に立っている。

『うっ…戻しそう……』

緊張してか、お腹がキリキリと痛み、吐き気が襲ってきた。
心臓がばくばくと音を立てる。

『ふぅ……よし。すみません！！』

門を思いっきり開け、蝶屋敷に入る。

？「はい！少々お待ちください！」

誰かが屋敷の中からいそいそと走ってくる。

ア「どんなご用件で…え…ぁ…A、さんですか…？」
『おはよう、アオイちゃん。そして、久しぶり。あの、胡蝶ちゃん、いるかな…？』
ア「は、はい…呼びに行ってきますか？」
『…ううん、大丈夫。私から行く。きっと、いつもの場所だよね？』
ア「はい…」

アオイちゃんに手を振り、胡蝶ちゃんの所へ向かう。
…ここだ。
深呼吸してから、戸を叩く。
すぐに返事が聞こえ、胡蝶ちゃんが出てきた。

し「へ…Aさん……？」
『…久しぶり。胡蝶ちゃん』

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