貴方に好かれて痛かった【不死川実弥】

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side A

『かかか顔を上げてください！！！』
煉「できん！！！本当にすまなかった！！！責められている君を見て、君がやったのだと信じてしまい、助けられなかった！！！助けようとしたのに！！勇気が無かった！！！」

煉獄さんの声が籠る。
泣いているのだと悟った。

『…顔を上げてください』

そういっても顔をあげないので、煉獄さんの顔に手を当て、無理矢理顔を上げさせる。

『そんなに自分を責めたって、過去は変わりません。大切なのは、その反省を活かすことなんですよ。…私は煉獄さんを許します。いつまでたっても意地ばっか張っていると、子供みたいですし…』

そういい、笑って見せた。
煉獄さんから涙が滝のように溢れる。

煉「うっ…ありがとう…ありがとう…！Aっ……！」
『えへへ、もうそんなに泣かないでくださいよ』

私は煉獄さんのふわふわな髪の毛を撫でた。

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