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XM「嫌がってるから離してやれよもう」
SU「やりすぎ」
長兄組が助け舟を出してくれて掴まえてくる腕の力が緩んだ。
「EXO-Lの皆ごめんね。失礼します！」
レンズは一度も見ずにお詫びを告げて入り口まで一気に逃げるA。
振り返って先輩たちにアッカンベーをして練習室から出た。
･
(ったく悪ふざけが過ぎるよパボソンベ達め)
むっつりした顔で廊下を歩きながらこの後どうするか考えていると携帯が鳴った。
「もしもし。うん、予定潰れた。え？今空いてるの？すぐ行く！ありがとう」
むっつり膨れていた顔が笑顔になり、Aは足早に駆け出した。
･
･
DN「はい。わかりました、ありがとうございます！」
一通りの説明を受けてカン・ダニエルは人懐っこい笑顔で元気に返事をした。
JB「今の時間は上の階は人いないから自由に見学していいぞ」
DN「ほんとですか！ありがとうございます！」
JB「おう。じゃあまた」
DN「はい、ありがとうございました。宜しくお願いします！」
礼儀正しく挨拶をしてダニエルは事務室を出た。
ジェボムがダニエルがサインした契約書類を事務員に渡す。
社員「代表？今上の階いらしてますよ」
JB「だれが？」
社員「ご自分で電話されたじゃないですか空いてるからって」
JB「あ！！しまった・・・。まぁ邪魔はしないだろ。してもあいつがぶっ飛ばされるだけだｗ」
社員「それ一番ダメなやつですよ代表」
基本面白いことが好きなハン・ジョボムは無責任にケラケラと笑った。
DN(やったー！これで俺も上の階使える〜♪)
上機嫌でスキップを踏みながらダニエルは階上へ上がっていく。
ここはハン・ジェボムが経営しているダンススタジオで、フロアごとに利用出来る人間に制限がかけられている。
一般人は下の階、商業ダンサーや事務所所属者は中の階、そして芸能人は上の階。
エレベーターも社員用とは別に２基あり、中階と上階それぞれ別になっていてカードキーがないと使えない仕様になっている。
ダニエルは今まで中の階までしか上がれなかった。
DN(デビューできてマジでよかった♪」
初めて訪れるフロアを興味深げにきょろきょろと見て回る。
ふと低いバスドラムの振動がかすかに漏れている部屋に気付いた。
DN(あれ？誰もいないはずじゃ・・？)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2018年4月8日 17時
