SHINE. (ページ13)

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ーウジ sideー

BZ「ここにドギョミのシャウト入れた方がいいと思うんだけど」

WZ「そうすると終わりのインパクトがないんだよ」

BZ「けどお前ここで一節開けてるじゃん」

WZ「あーそこは..」

BZ「ふーん、そういうことね(ﾆﾔ」

WZ「はぁ..」

キャップを目深にかぶって顔を最大限に隠す
おい、下から覗かないでくれ頼むから

作業室でこうしてヒョンと缶詰め状態になって曲作るのなんて日常茶飯事
次のカムバ曲はコンセプトも曲調も今までにない感じに仕上がってて、また新しいSEVENTEENを世界に広められそうだ

そこに重なる“14つ目の音”

BZ「もう歌割振ったんだ」

WZ「...確定じゃない。それに、まだ他も全部決まってない」

BZ「今お前が考えてること当てていい?」

WZ「ろくでもないことだから当てないで」

BZ「性別の壁なんて、今のご時世何ともなくなるさ」

WZ「当てるなって言った」

デビューして4年。やっとSEVENTEENとしての形が出来上がってきて、そこに色が付き始めた
曲とチームとしての個性と、ファンと、全部がうまい具合にかみ合わさり始めた
それはずっと、“あること”を拒否し続けてきたからだ

BZ「怖い怖い評価日は久しぶりに全員だもんな」

WZ「噂でしか回ってないのになんで知ってる?」

BZ「その話が出るたびに頭抱えて作業室に駆け込んでくるお前等のリーダー」

WZ「スンチョリヒョンか」

定期的に社長からくる“新メンバー追加”の話
今まで何回だ...もう思い出すのも億劫になるくらいにはその話は出ていた

いくらアーティストでも、社長には逆らえないから最初こそ全員で評価をしてたけど
そのたびに弟達が委縮するのをみて、ここ最近はリーダーズのみで評価をしていた

BZ「素直になれないのは新メンバーだから?女だから?」

WZ「...わかんない」

俺が認めているのかも、拒んでいるのかも定かじゃない
あの人、名前を呼ぶのは...まだ無理だな、俺の性格的に

メンバーとして認めるかどうかは、きっとこれからの話
けど、一人のアイドルとして、歌手としては認めているのかもしれない

じゃなきゃ、大事なグループの曲でわざわざボーカルパートを作ったりしないと思うから

BZ「お前等みんな不器用すぎて面白いよ。まぁ明後日は俺がレッスンに入るし
そもそもレッスンする必要もなさそうだけど」

WZ「頼んだよヒョン」