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山下side
夜10時をすぎた頃。
山下『……、A、目覚めたなぁ、気分どう？』
『……せんせ、……』
山下『んー？、手痛んだりせぇへん？、』
『……、んん……』
首を振りながら涙がぽろぽろ溢れてきた。
優しく抱きしめるとごめんなさいが溢れてきて。
山下『しんどかったんやなぁ、ごめんなぁ、気持ちわかってやれんかったな、』
『……ちがう、ちがうの、……』
山下『しんどくなってまうから泣かん泣かん。ちょっとだけ体起こそか、頭くらくらせん？』
『ちょっと……』
山下『そっか、楽な体勢とろか、……足上げよなぁ、』
ほんまは貧血の状態も見たいし、状況次第で鉄剤も入れたいけど、まだそれはあと。
『……あのね、……っ、怖かった、けど、こんな中途半端体調よりいっそ行けないってはっきりしたほうが、……っ、ごめ、なさい、……』
山下『そっかぁ。そやなあ、お薬飲んでおとなしくしてたら元気に見えるもんなぁ、……』
『……先生、もうやらないから、』
そこからの入院生活はちょこちょこ弱音を吐くようになった。その変化が嬉しくて。
手の怪我は幸い治りも早かった。
そして、体育祭。不思議なことに体育祭が近づくにつれて回復していったA。
これやったら競技の参加は無理やけど、行かせてあげるんはできるかな、と思って外出許可を出した。そんときのAの顔といったら忘れられん。
医者は時に知らんうちに患者さんを追い詰めてしまうことがあるということ。ちゃんと分からなあかんと、思わせてくれた。
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Kate - 続編書いていただきたいです！身勝手なお願いではありますが (1月31日 18時) (
レス) id: f366eea424 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きお願いします！！！ (2021年2月7日 0時) (レス) id: f091408b7b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この小説の大ファンです。毎回更新楽しみにしています。そろそろ続きが見たいです。忙しいと思いますが更新楽しみにしています(^^) (2020年5月22日 1時) (レス) id: 5ef7891912 (このIDを非表示/違反報告)
あん - 頑張っください！ (2020年5月20日 1時) (レス) id: 38b8074328 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴイチゴ(プロフ) - 今度は自分が看護師になって臣君達と一緒に小児科クリニックとかで治療したりする。というのを書いてほしいです！！ (2020年5月10日 21時) (レス) id: a073860beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岩田柊架
| 作成日時：2019年2月7日 21時
