EXILE 医療センター18

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岩田side


泣くのに慣れていないように、時折呼吸が苦しそうに泣いてる。


岩田『おいで、大丈ー夫。』

抱き上げてやると、ぎゅうっと抱きついてきたらわーん、と声に出して泣き始めた。


岩田『よしよし、怖かったなぁ。

大丈ー夫大丈ー夫、もう大丈夫だよ。』

背中を擦りながら優しくあやす。


今まで怖い思いもたくさんしてるだろう。

辛い思いもたくさんしてるだろう。

全てを物語るかのようにしがみついて泣きじゃくってる。


ひとりじゃないんだよ、みんな味方だよ、と少しでも伝わるように優しく背中を撫でながら。



しばらく泣いて泣きつかれて尚俺から離れようとしないA。

少しの進歩がとても嬉しい。

岩田『おっきい声でいっぱい泣けたね、えらいえらい。』


『……っ、んっ……っ、……っ、』


岩田『いいんだよ、いっぱい泣いても。嫌なこと我慢せずやだっていっていいんだよ、先生たちみんなちゃんと聞くから。』


『……っ、怒らない？』


岩田『うん。絶対怒らない。』


『……っ、もうちょっとだけだっこ……』


岩田『いいよ。Aが寝るまで抱っこしてるよ、笑』


といってももう疲れてうとうとしてる。

ちょっとでも心が楽になってくれたのかな。寝顔がいつもより穏やか。



それからというもの、俺はもちろん他のドクターにも少しずつ慣れてくれるようになった。



カウンセリングも入れたり、いろいろ心のケアもいれて笑顔も増えた。

いつでも味方だから頑張ろう。

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