EXILE 医療センター18

#吐血 ページ17

白濱side


8:29p.m.


今日の救急はそこまで忙しくなく。

ICUの子たちの様子を見たり、備品のチェックをしたり。


今日は健二郎さんも担当。


ここにいる子はまだまだ回復に時間がかかる子が多い。意識がない子もいるけど、意識のある子は一日つまんないみたいで。

みんな協力して昼、夕方とお話したりするんだけど。


その時、電話がなって。

健二郎さんから、高田Aちゃん、14歳、女子、家で吐血、熱は7度8分受け入れます、とのこと。


急いで健二郎さんと救急車を迎えにいく。


急な吐血で本人もびっくりしてるだろう。

山下『どないしたんやろ。どっか炎症起こしとんのは確かやねんけど・・・。』

しばらくすると救急車が来て、

白濱『Aちゃーん、分かる？

ん、びっくりしたな、これから検査するからちょっとだけ頑張ろうね。』


山下『怖ないでー、笑

お熱はないんやな、お腹痛いとこ、ここ？』


救急車でいろいろ聞かれてたみたいだから、ちょっと萎縮しちゃってる。


『……ここ、いたいです。』


山下『ここ痛いなぁ、

ほんならAちゃん、ちょっと検査がんばろか。怖いなぁ、大丈夫やで。笑』


白濱『今から胃カメラっていうカメラをお口から入れて、どこが悪くなってるのか診るね。』

『……、っ、』


泣きそうになりながら、やだ、と首を振るAちゃん。


山下『Aちゃん、少しだけ麻酔かけるから痛くないし、気持ち悪いとかもないで。笑

頑張れへんかな、先生たちサポートするから。』


『……っ、』


山下『ん、偉い。笑

ほんならちょっとまっとってよ、……


麻酔準備できた？…じゃあAちゃん、マスクつけるでー。』


白濱『お口にわっかつけるよ。


眠たくなってきたね、ゆっーくり力抜いてリラックスしててよ。お鼻で深呼吸しててね。』


胃カメラが入っていく。


白濱『ちょっと苦しいかな、ん、もう苦しいところ抜けたからね……』


山下『……あぁ、ここやな。』


穴が空いてるわけではないけど、損傷はしている。


これなら痛みもあったはずだけど。


とりあえず、薬と食事を気を付ける治療で治すことに。

少し入院してもらわないと。

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