EXILE 医療センター18

#ストレス ページ1

佐野side


佐野『…失礼しました、』


『何度言ったら分かるかな、ここはこうでしょ…、』


一週間前から違う病院で働いている。

俺の他に何人かいて、そのうちのひとりがしっかりしてなくて。

何故か医局長に言われるのは俺で。

それをずっと続けて一週間。徹夜続きで体も心もぼろぼろ。


ようやくその夜、研修が終わりそのまま帰ろうかと思ったんだけど、自分のデスクに資料だけおいて帰ろうと思って病院まで。


佐野『…お疲れ様でーす、』


看護師の人達からねぎらいの言葉をもらう。


正直、答えてられないくらい辛くて。



ようやく医局につき、看護師から自分の担当の患者さんの容態を聞く。


特に何もなかったことが幸い。



そのとき。



岩田『あ、玲於ー、お疲れ様ー、』


夜でも疲れを見せないタフな岩さん。


そこに、


山下『おー、久しぶりやなぁ、』



相変わらず声が大きい健二郎さん。


戻ってきたことを今更実感して、何故か立っていられなくなって。



岩田『…玲於？

どした、大丈夫か、…健二郎さん、』



山下『ん？…、どしたんや、玲於ー、』


上手く息ができない。過呼吸だ。



岩田『大丈ー夫。ゆっーくりはいてみ。

そうそう、何にも怖くないから。

大丈ーー夫、』



山下『ちょっと頑張りすぎたんかな。

大丈夫やで、お疲れ様さん。』



背中に手を当てて擦ってくれてる健二郎さん。


ゆっくり呼吸するように、呼吸指導をしてくれる岩さん。



落ち着いたとき、何故か泣けてきて。



岩田『玲於、どした、笑

珍しいな、』


山下『大変やったん、何があったんよ、笑

玲於ー、泣かんでええやん。笑』



岩さんに抱えられるようにして、医局の中へ。




岩田『玲於。何があったか分かんないけど、俺ら玲於に悩みがあるんなら聞くから。』


少しずつ落ち着いてきて、健二郎さんが俺の背中を撫でるのもゆっくりになった。

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