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天馬side
Aの瞳からこぼれた涙に、
心が揺らいだ。
神楽木と一緒に居ないでくれ。
ずっと僕だけを見つめて、
いつかは僕を好きになって欲しい。
婚約なんて、とりけせるくらい、
強くなって必ず。。。。
そう大きな声で説得出来たらどんなにいいか。
僕は君が好きだよ。
そう伝えることができたらどんなにいいか。
どれも叶わない。
「だったら近衛でいいじゃないか。」
自分の口から出てきた言葉に、自分でも驚いた。
最低だ。
そして、目の前にいるAの涙を拭って、抱きしめてしまいたい。
そう考えている自分が1番最低だ。
『天馬くんは本当に江戸川さんのことが好きなの?』
Aの声は震えている。
「好きだよ。」
空っぽの好きならこんなにも簡単に言えるのに。
『うそつき。』
Aの言葉が胸に刺さった。
『本当に誰かを愛してるなら、そんなこと言えるわけない 』
Aはそう言い残して部屋を出ていった。
「Aさん!」
遠くで近衛がAを呼ぶ声がきこえた。
胸が苦しくなった。
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??(プロフ) - うわぁ、好きです…(т-т)♡続き待ってます! (1月5日 22時) (レス) @page24 id: bf81ac6cbd (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります!更新しますか? (2021年3月24日 10時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 続きが読みたいです! (2020年8月19日 20時) (レス) id: 73ef895257 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あやみんさん» 更新止めててすみません^^; ありがとうございます! (2020年4月26日 14時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
あやみん - 面白いです。頑張ってください! (2020年4月3日 11時) (レス) id: ac50c68a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年12月16日 23時