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神楽木くんは、
帰るって言ったのに
何故だか2人で帰る方向とは違う街中へ。
「ここのパンケーキ、有名なんだろ?」
神楽木くんが立ち止まったお店は、
確かに、セレブ御用達のパンケーキの専門店。
『そうみたいだね 』
「よ。。寄ってくか?」
神楽木くんは、最初からずっと私の手首を掴んでいるんだけど。。。
その手に少し力が入ったように感じる。
でも、
『行くなら、あっちの店がいい』
少し古びた喫茶店。
「あーゆうボロっちい所がいいのかよ」
『ダメ?』
顔を歪めた神楽木くんの顔を下から覗き込むと、
ふいっ
と、そっぽを向いたあと
「ダメ、じゃねぇよ」
そう言って、私の手首を喫茶店の方へ引っ張った。
カランっという扉の音と一緒に
コーヒーの香りが包み込む。
この匂いが好きだ。
テーブル席に座ると、しばらくして二人分のアイスコーヒーが運ばれてきた。
「いつもこういう所、来るのか?」
『コーヒーの匂いが好きで、たまに』
「なんか、意外だな」
『どんなイメージだったの?』
「うちの学校に居るような、パンケーキとか、フワフワしたやつが好きな女子なのかなーって。」
『あんまり友達いないから、最近の女子のこととかよく分からないのかも』
ストローでコーヒーをかき混ぜると、
氷が音を立てる。
神楽木くんには、
本当の自分をさらけ出せるみたい。
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あい(プロフ) - ひなさん» ありがたい言葉! これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 早速の更新ありがとうございます(о´∀`о)読ませて頂きました☆引き継ぎあいさんのペースで書いて頂ければと思います(^^) (2018年7月20日 21時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!更新間隔があかないように頑張ります(^-^) (2018年7月20日 20時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - なかなか無い作品です!続きがとても気になります♪ (2018年7月20日 15時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年7月17日 21時