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食卓には美味しそうな料理が並んでいる。
ひと口食べると優しい味が広がる。
『とっても美味しいです。』
「よかったわ」
利恵さんは、やっぱり料理が上手だ。
「Aちゃんは、本当に素直でいい子ね」
食事が進み、食後のコーヒーを頂きながら談笑をしていると、
利恵さんが寂しそうに呟いた。
「天馬くんと結婚する方は絶対にAちゃんがいいって、私はそう思ってたのよ」
結婚の2文字に天馬くんの瞳が揺れた。
「利恵さん。その話は。。。 」
「いいえ。いずれはしなきゃいけないことよ。」
『何の話ですか?』
「実は、亡くなったお祖母様の遺言に、天馬さんと、江戸川家のご令嬢である音さんを婚約させる。と記されていたの。」
天馬くんが、婚約?
以前天馬くんが言っていた、馳家と白峰家の婚約の話は
本当に冗談だったみたい。
『そうなんだ』
嘘っぽくならないように。
寂しさで声が震えないように。
平気だよ。おめでとう。
って、笑ってみせた。
なのに、
なんでそんな顔するの。
「ちょっと失礼します。」
天馬くんは困ったように笑うと、席を立った。
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あい(プロフ) - ひなさん» ありがたい言葉! これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年7月24日 21時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 早速の更新ありがとうございます(о´∀`о)読ませて頂きました☆引き継ぎあいさんのペースで書いて頂ければと思います(^^) (2018年7月20日 21時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!更新間隔があかないように頑張ります(^-^) (2018年7月20日 20時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - なかなか無い作品です!続きがとても気になります♪ (2018年7月20日 15時) (レス) id: 4d0c37ce82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年7月17日 21時