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夏島〜10〜 ページ3
軽く化粧もしてくれて、
鏡に映るのは本当に自分なのかと疑う。
イゾウ｢これは想像以上だ｣
『わざわざありがとうございます』
部屋を出て、歩きにくいからと
船から降りるのも手伝ってくれた。
イゾウ｢ほら、エースが待ってるぞ。行ってこい｣
『…はい、行ってきます』
まだ慣れない下駄を鳴らして、
エースとの待ち合わせ場所に向かう。
･
･
･
【エースside】
Aが来るのを待っていたら、
島の観光客であろう女達が話しかけてきた。
｢あのぉ〜〜お兄さん、お一人ですかぁ〜？｣
エース｢いや、人待ってるだけだ｣
｢お友達ぃ〜？｣
…友達……
確かにまだ好きだと気づいたけど、
告ってねぇし、付き合ってもねぇ。
｢良かったらぁ〜ご一緒しません〜？｣
エース｢いや、いい｣
断ってもしつこく誘ってくる女達。
ケバいし、香水くせぇ。
ふと目線を前に向けたら、
キョロキョロしているAがいた。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年6月13日 18時
