過去の正体(拾弐) ページ41
Aside
たくさん山菜とれたしそろそろお父さん達も帰ってくるよね
誕生日会さくら喜んでくれるかなぁ
ーーーーーーーー?
あれ?あそこだけ藤の花がむしり取られてる?
私は家を綺麗に囲っている藤の花がぽっかりとなくなっている部分を見つけた
イタズラ?悪質だなぁ
そこから私は家の中に入った
なんだか…変な感じがする、いつもの家なんだけどいつも通りじゃない…なんなんだろ…
なん、か、変な匂い…?
生臭い?鉄みたいな匂い。
足元にはむしり取られた痕のある藤の花が沢山あって、ほんとひどいなぁこんなことやったの誰よ…なんて、考えていたがそれどころじゃなかった。
…だって、え、?
目の前にはーーーーーーーーーーーーーー
「お、かあ、さん…?」
呼んでみたけど一切反応はない。ピクリともしない。
目の前のお母さんは血だらけでうつ伏せで倒れてた
「ね、ねえっ!お母さんってば!」
思わず走ってお母さんを仰向けにしようと駆け寄った
仰向けにするために肩を掴んだ、けど、体、あったかく、ない…
手にべっとり血がついたけどそんなのどうでもよかった、とにかく起こさなきゃと思った
うつ伏せだった体を思いっきり動かした、けどお母さんは全然力を入れてくれなくて強く動かした反動でお母さんの顔がこっちを向いた
「おっ、お母さんっ!!ねぇっ!」
お母さんは瞬きひとつせず目を開けたまま変わらず一切動かない
な、にこれ、し、しんでる…?
動悸が止まらない、息も上がる。
どうしよう…ど、どうしたら…?
あ、あれ、そういえばお姉ちゃんは?
ーーーーまさかと思った。で、でももし今目の前にいるお母さんと同じようになってたら。
体に力が入らなかったけどなんとか立ち上がった
ガクガクと震える足を無理やり前に出して一旦お母さんから離れて家の中に駆け込んだ
家の中からは生臭い、鉄みたいな匂い。と誰かの話し声がした。
男の声、とあと女の声。ーーーーーーさくら?
女の声はさくらの声によく似てた
私はここにいる事がばれちゃいけないと思ってさっきから止まらない動悸と息切れを必死に押し殺して隅に隠れた
「は、話が違うじゃないっ!稀血の家を教えたら私の事は見逃すって言ったから私はあんた達をここに連れてきたのよ!?
早く私を解放しなさいよ!」
間違いない、さくらの声だった
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時