検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:55,635 hit

過去の正体(拾壱) ページ40

さくらside





はやくA達のとこに行かなきゃ…




私は必死だった


だってこの鬼が探してるのは稀血なんだよ!?私じゃない!なのにあいつらのせいで私がこんな目にあってるのおかしいじゃない!


私はあいつらを囮にしてでも逃げるから









そしてやっと家を囲む藤の花が見えてきた



どくどくするお腹の傷を押さえつけて私は必死に歩いた




やった!…やっとついた!!




「こ、ここよ…っここに、稀血が住んでるっ…」



やっとの思いでついたのにとんでもないことをこの鬼は言い出した




「うっわ、すごいね藤の花が。これ刈ってくれないと俺たち中に入れないんだよな〜」






この状態の私にこの量の藤の花をどかせって!?


冗談でしょ!?





「こんな状態でそんなことできるわけないでしょ!?」


「うーん、そうかぁじゃあ君の役目は終わりだね」





断れば殺される、っっやるしかない…!





「…わかったわよ!!!」


「そうそう、君に拒否権はないんだよ」





っ…傷が痛すぎる…だけどこの花は刈らなきゃ…


私は無心で藤の花をむしりとった









「もう大丈夫!これで中に入れるよ!」




はぁはぁはぁ…疲れた…


鬼にそう言われたけど私は疲労困憊だった



こいつずっとニヤニヤしてて気持ち悪い…






「さぁ!無惨様!準備が整いました」



こいつ誰に話しかけてるの…?


そう思った瞬間、目の前に青白い顔をした男が現れた




…誰?


こいつも鬼なのかな




無惨、と呼ばれたその男は私が苦労してどかした藤の花がない道を通り、家の中へ入っていった





誰だか知らないけど、私はやるべきことをやったもの…!


ここから離れよう




「ちょっとちょっと!どこ行くの!君もついてきて!」


「どうして!?わたしはやるべきことをやったわ!」


「いいからいいから!」


「いっ!!!痛い!!わかった!ついてくから腕離して!」





鬼はわたしの腕を離したけど、この一瞬掴まれただけで腕には掴まれた跡が。



力強すぎる…痛っ…





鬼は満足そうにニンマリと笑ってる






あぁ最悪。血も全然止まらないし痛みも止まらない。


こんな目にあったのは全部A達のせいだ。あいつらさえいなきゃ私は鬼に目をつけられることもなかったのに。


あいつらが死ねばいいのに。






そんなことを考えながら藤の花を越えると衝撃の光景が広がってた

過去の正体(拾弐)→←過去の正体(拾)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 冨岡義勇   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。