過去の正体(弐) ページ31
炭治郎は力の限り鬼舞辻に向かい叫んだ。
騒ぎをみて駆けつけた警官はすでに人間とはかけ離れた見た目の鬼を見て、炭治郎を鬼から引き剥がそうとする。
「やめてくれ!この人に誰も殺させたくないんだ!!邪魔をしないでくれお願いだから!!」
炭治郎は鬼をおさえるのに、警官は炭治郎を鬼から引き剥がすのに必死だ。
そんな状況の中、不思議な匂いと共に謎の紋様が炭治郎の周りに現れ、警官は消えた。
彼は何かの襲撃かと身構える。
そこに現れたのは着物を着た女性と色白の男性。
「あなたは鬼となった者にも人という言葉を使ってくださるのですね。そして助けようとしている。ならば私もあなたを手助けしましょう。」
「……なぜですか?あなたは…あなたの匂いは…」
「そう、私はーー…鬼ですが医者でもありあの男鬼舞辻を抹殺したいと思っている。」
炭治郎はその女性の言葉を聞き、驚いたが話を聞くことにしたようで、うどん屋に置いてきた禰豆子を迎えにいき再びあの鬼たちの元へ戻った。
男の鬼に案内され、炭治郎と禰豆子はある建物の中へ。
そこでは鬼舞辻に鬼にされた男に襲われた女性を看病しているあの女の鬼がいた。
彼女の名は珠世、もうひとりは愈史郎ということ、自分達は人間を喰べず貧しい人から買い取った血のみで生きていけること、珠世が愈史郎を鬼にしたことを炭治郎に話した。
(嘘偽りのない清らかな匂いがする…この人は信用できる)
炭治郎は彼女の匂いからそう判断し、あることを聞いた。それはーーーー
「珠世さん鬼になってしまった人を元に戻す方法はありますか?」
その問いに珠世ははっきりあると断言した。
その事実は炭治郎にとって希望を持てるものであったが、今はまだその治療薬はないためそれを完成させるために沢山の鬼の血を調べる必要があることを珠世から説明される。
さらに彼女は炭治郎に協力を求めた。
「あなたにお願いしたい事は2つ。
1つ妹さんの血を調べさせて欲しい。
2つできる限り鬼舞辻の血が濃い鬼からも血液を採取してきて欲しい」
珠世が求めたものは炭治郎にとって過酷なものであった。特に2つ目はより強力な鬼と戦うことを意味しているのである。
そんな彼女からの要求に炭治郎は
「…それ以外に道がなければ俺はやります。珠世さんがたくさんの鬼の血を調べて薬を作ってくれるなら
禰豆子だけじゃなくもっとたくさんの人が助かりますよね?」
167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時