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接近(弐) ページ26

Aは並んで歩く彼の顔を横から覗き込んで言った。



「……。」


「ちょっと!なんでそっぽ向いちゃうんですか!」




義勇はAから可愛いと褒められた顔を隠すように、すごいスピードで彼女がいない方向に顔を向けている。


「早いですって義勇さん!こんなところで柱の身体能力の高さ見せないでください!」





義勇の反応に楽しくなってきたAは顔を見ようと、彼の周りを動き回っている。





「ぎーゆーうーさーんっ」



彼の表情もすっかり元に戻っているようだがこのやりとりが楽しいようで彼の顔を見ようの遊びが続いている。


彼女に付き合って顔をそむけている義勇も案外楽しんでいるのかもしれない。







Aは義勇の右に回り込んだ。



「顔見せてくだ……えっなんですか!?」





例のようにそっぽを向くと思い顔を覗き込んだ彼女だったが義勇は予想に反して顔を動かさず、そのまま目の前に現れた彼女の顔をじっと見つめた。






(もう恥ずかしくて無理!)


Aは恥ずかしさのあまり顔をそむけようとする。が、義勇は片手で彼女の顔をおさえてそれを阻止した。


さらに義勇はその手に少し力をいれ、両頬を押し上げる。すると必然的に唇が突き出される形に。




「ぎゆうふぁん。ひゃめてふだふぁい。」



顔をおさえられたまま喋るので何を言いたいのか分からない。







「ふっ。変な顔だな。」




義勇は彼女の顔から手を離す。


Aは解放された自分の頬をさすりながら




「また変な顔って言いましたね!!もうっ義勇さんがほっぺぎゅってするからじゃないですか!!」









「嘘。可愛いよ。」









「えっ」




不意な義勇の言葉にAは頬をさすっていた手をとめ、固まったまま彼の顔を見つめている。




「嘘。」


「なっ…え、もうっ!すぐそうやってからかうんですから!」



(心臓バクバクして破裂するかと思った…)






固まっていたAは義勇を軽く叩く。


そんなことをしているうちに2人は今日泊まる予定の旅館にたどり着いたのだった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 冨岡義勇   
作品ジャンル:アニメ
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時

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