仲間の始まり(壱) ページ21
ある日、Aのもとへ鱗滝から鴉が来た。
鴉には手紙がくくりつけてあり、その手紙には炭治郎が最終選別から生還したという事が書いてあった。
彼女はその手紙を受け取ってから何度か炭治郎のもとへ訪れようとするが、仕事が忙しくなかなか難しかった。
そして今日やっと炭治郎へ会いに行く時間が作れたのだった。
それは炭治郎が最終選別から生還してから15日目の事。
懐かしさがいっぱいの鱗滝の家を見てAはほっとした気持ちになっていた。
「鱗滝さーん!Aです!」
いつものようにコンコンと扉を叩くと、出迎えたのは炭治郎だった。
「おお!久しぶ「炭治郎!!!おかえり!!生きて帰ってきた!えらい!!よかった!!」」
彼女は興奮のあまり炭治郎の言葉にかぶせて、すぐさま彼を抱きしめた。
「うん、ありがとう。ちゃんと帰ったよ。」
「よかった…。あれ、禰豆子…?お、起きたの??」
Aは抱きしめた炭治郎越しに布団をかぶってちょこんと座っている禰豆子に気づく。
「そうなんだよ!おれが最終選別から帰ってきたら目が覚めてたんだ。」
そして炭治郎は続けて立ち話もなんだから、とAに家の中に入るよう促した。
炭治郎は最終選抜で闘った鬼のことをとにかく大変だったとAに話した。
Aは良く頑張ったと彼を称えつつ、禰豆子の頭も撫でている。
禰豆子は嬉しそうだ。
「それで、禰豆子を人間に戻す手がかりはなにか見つかった?」
「…全然だめだった。俺の話なんか聞いてくれない。」
「そっか。じゃあ少しの手がかりでもみつけないとね!私も色々調べてみるから。」
Aの言葉に炭治郎は礼を言った。
「…なんか鈴みたいな音がしないか?」
炭治郎の耳にはチリンチリンという風鈴の音が届いていた。
彼にそう言われてみんな耳をすませる。
「たしかに、するかも。」
Aも賛同している。
炭治郎は段々と近づいてくる風鈴の音が気になっているのか、音の正体をみるため玄関からひょっこりと顔を出す。
彼の目には風鈴が山ほどついた被り物を深くまで被り、何やら大荷物を背負った人物がうつっていた。
「あっ鱗滝さんあの人かな?」
炭治郎は嬉しそう。
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時