No.06＿変化 ページ7
「もう1度 言う。
………そこをどけ。邪魔。」
獲物を捕らえるハイエナのごとく、睨みつける
四方「退く気は さらさら無い。
そんな心構えで ここに来てる訳じゃない」
けっこう けっこう。
退く気が 無いんなら＿＿＿＿
「力づくで退いてもらうよ？」
ふっ、と口の端をつり上げる
それとともに 四方さんに赫子を向けて攻撃態勢に入る
軽々しく かわす四方さん
「お見事ですねぇ…。
身のこなし、攻撃態勢、守備能力 ずば抜けてらっしゃる…。
ふふ、さすがと言ったところでしょうね」
私が 四方さんを地面に叩きつけ、
ウタさんを絞め上げたその時、
ウタ「こんな…ことをっ…して…………なに…
に…………なる…………の…？」
四方「俺たちは、Aとやり直したい。
今までの分、全て。」
苦しげに辛そうにうめく2人。
“復讐に気をとられるな”
“Aらしく綺麗に生きて”
頭の中を駆け巡る声。
私は、
何がしたいの？
私は、誰？
嗚呼 わからない
わからないよ
(いい子にしてなきゃ、
……またママに怒られちゃうよ？)
私は とどめを刺そうと寸止めの状態で静止する
まるで時が止まったかのように、
静寂と沈黙が私達を包み込む。
＿＿＿＿違う。
私は間違ってる。
こんな事が正しい、だなんて思ってない
ぽっかりとあいた、深い深い心の穴を埋めるすべを知らないの
何度も
＿＿＿お月様に祈ったよ
何度も
＿＿＿お星様に願ったよ
でもね、私の願い事は 叶わない
いつまでも見続ける“夢”のままなんだ
冷たい雫が頬を伝う
ウタ「A……」
私は ゆっくりと2人をおろし、赫子をしまう
“喰種”だって みんながみんな、悪い人たちではない
“人間”も それは同じで、ヒトだから綺麗に生きてる訳じゃない
心のどっかで 理解してても
頭の隅では 分かっていても
どうすれば いいのか、
未だに答えを導き出せた人はいない
独りは 寂しい
心が 苦しいよ 痛いよ
すがりつく当てもなくて
伸ばした手も 空を切るだけ＿＿＿＿＿
しゃくりあげる私を優しく抱きしめるウタさんと四方さん
ウタ「もう1人にしない。約束する。
僕たちはAを裏切らないよ。だから、信じて。」
温かいぬくもりと 優しい微笑み
四方「A、
俺たちと一緒に暮らそう？」
私は 貴方達を信じても いいですか_＿＿__＿＿？
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ルイ - 続きが気になりますーー！！ 更新頑張ってください！ (2017年4月5日 23時) (
レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
６月ラビット - すごく続きが気になります！更新まってます (2016年10月19日 15時) (レス) id: 2667482819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eve | 作成日時：2016年1月16日 23時
