No.01＿昔話 ページ2
ねぇ、私の昔話してあげようか。
＿＿聞きたくない？
ひどいなぁ。
でも、まぁ 少しくらい聞いてってよ。
時間なら あるでしょ？
珈琲おごりますから。
では、お聞きくださいな。
一つ、私を主人公にした物語を書いた
残酷なお話を＿＿＿
私は、父と母の3人で暮らしてた。
当時、私は5歳。
まさか、自分の人生の歯車が狂うなんて
想いもしてなかったんだ＿＿＿
父は 社交的で明るくて元気な人だった。
人の笑顔を見るのが好きで、小さい私をしょっちゅう 笑わせてたなぁ
母は おとなしかったけど 優しくて温かい人だった。
お母さんの作る料理は 世界一美味しかったことを覚えてる
「お父さん、お父さん！絵本読んでー！」
パタパタと走り回る私を、
母「A、家の中で走り回らないのよ？前にも言ったでしょう？」
困ったような表情をした母がたしなめる
父「まぁまぁ…。元気があって いいじゃないか。
子供はこれくらい元気じゃないとな。」
さぁA、本を読んでやるぞ〜！と私を呼ぶ父
日常茶飯事だった この会話。
もう できなくなるなんて 思ってなくて。
その日、私は 父に絵本を読んでもらっていた
お母さんは その様子を温かく微笑みながら 見守っていた
父「A、今日はAの誕生日だな！おめでとう！」
父と母が、おめでとう、と微笑む
母「夜になったら お祝いしましょうね。ケーキとごちそうも準備してますからね。」
そう、その日は 丁度私の誕生日だった
幼い私は、プレゼントあるー！？と飛び跳ねながらたずねる
それに苦笑しながら うなずく父と母。
ずっと
この幸せが続くんだと思ってた
大切な人が そばに居ることが当たり前だと。
でも
この世界は残酷だ。
大切な事は、
失ってから気付く。
＿＿＿＿＿ピンポーン
家の中にチャイムの音が鳴り響く
母「あら？誰か来たのかしら。
ウタさんか 四方さんかしら？」
玄関に向かう母に、
ちょこまかとついて行く私。
＿＿＿ガチャッ
母「はい、どなたでしょ＿＿＿＿」
？「こちら、CCG本部の喰種捜査官です。」
？「城ヶ崎 綾音さんですよね？
＿＿少しお時間頂けますかねぇ？」
怪しげな笑みを貼り付けた男の人が2人
母の顔が さっと青ざめる
ニタニタと微笑む男の人たちが
私には
悪魔のように思えた＿＿＿＿
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ルイ - 続きが気になりますーー！！ 更新頑張ってください！ (2017年4月5日 23時) (
レス) id: 53cd8612df (このIDを非表示/違反報告)
６月ラビット - すごく続きが気になります！更新まってます (2016年10月19日 15時) (レス) id: 2667482819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eve | 作成日時：2016年1月16日 23時
