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〜マサイside〜
シルクにケータイを渡し、また下を向くAさん。
よく見ると、少し震えている。
俺は見ていられなくなって立ち上がる。
Aさんの隣まで行って、優しく背中をさすった。
今の俺にはこんなことしかできなくて、悔しさとか、辛さとか、いろんな感情が入り交じる。
Aさんは、震えがおさまったようで、少し安心する。
顔を覗いてみると、今まで我慢していたのか、目には涙が溜まっていた。
どうするのが正解なのか分からず、背中をさすり続けることしかできなかった。
シルクはAさんの親さんと電話をしている。
見ると、明らかに表情が曇っていて、怒りも垣間見える。
と、そのケータイから「だから知らないって言ってるじゃない！！」と、怒鳴る声が聞こえた。
その声に、Aさんはビクッと反応して、溜めていた涙を溢した。
シルクがいよいよキレたのだろう、「は！？」と大きな声を出す。
ｼﾙｸ「……分かりました。そうさせてもらいます。では。」
何を言われたのか、強めの口調でそう言い、電話を切った。
全員がシルクに注目し、シルクはゆっくりと口を開いた。
ｼﾙｸ「…本当に覚えてなかった。」
ﾓﾄｷ「…じゃあ…どうすんの、Aちゃんは。」
Aさんは少しだけ顔を上げる。
ｼﾙｸ「…俺らが引き取る。」
耳を疑った。
…引き取る…？
ﾝﾀﾞﾎ「…引き取るって…」
ｼﾙｸ「『そこまで言うなら貴方達が引き取って』って。」
Aさんは驚いて声が出ないようだった。
…いくらなんでも酷すぎやしないか？
沸々と怒りがこみ上がってくるが、一番辛いのはAさんだ。
ｼﾙｸ「Aちゃん、勝手にごめん。…俺らは絶対に見捨てたりしないから…いいかな。」
貴「…皆さんがいいなら…お願いします。」
深く頭を下げるAさん。
シルクは「歓迎します。」なんて、ちょっと格好いいことを言って笑った。
ンダホとモトキも「よろしくね。」と、笑顔を見せた。
そして、Aさんは俺の方を向く。
俺を見つめる目は、少し赤くなっていた。
俺は言葉がすぐに出てこなくて、安心させるように笑顔で返した。
ｼﾙｸ「じゃ、マサイ、頼んだ。」
「…は…？」
ｼﾙｸ「俺の家散らかってっから。Aちゃんもマサイがいいだろうし。」
Aさんが…？
貴「…お、お願いします。」
ペコッと頭を下げたAさんに、俺は咄嗟に「こちらこそ。」と応えた。
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マサイ愛 - 更新頑張ってください！(*^▽^*) (2020年1月30日 20時) (
レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» すいません。更新ふぁいとです！ (2018年9月27日 16時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - とびじゃす#さん» 大丈夫ですよ！いつもコメントありがとうございます！これからも読んでくださると嬉しいです！ (2018年9月27日 16時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - もちきなこさん» あ、すいません。もうしません。ほんまにすいません。 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ - もちきなこさん» はい！じゃあもう一度見返しときます！笑笑 (2018年9月26日 20時) (レス) id: df38677796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちきなこ | 作成日時：2018年8月17日 12時
