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scene6［涙ひとつ］
ｱﾏ「そんなに泣くなって」
ｱﾝｽﾞ「だって、2人がそんな、苦しい思いして、施設を潰したなんて」
ｼﾝｸ「はい、ティッシュ」
ｱﾝｽﾞ「ありがとう」
ﾓｴｷﾞ「それで、その施設に居る時に聞いたんだよね」
ｱﾏ「そう、今回潰す施設に、実験成功した子が居るかもしれないってこと」
ｼｵﾝ「俺らもその子のこと救い出したいけど」
ﾛｲ「けど、ずっと隠しておくのは無理ですよね。それよりも早く外に連れ出して、そんな苦しい環境から救い出す方が優先なんじゃないですか」
ｷﾊﾀﾞ「俺もそう思う」
ﾅﾃﾞ「けど、外に連れ出したあとは？短い間ならここに隠しておけるかもしれない。けどずっと隠しておくのは難しいよ」
ﾓｴｷﾞ「やっぱり、政府には報告しなきゃだよね」
ｼｵﾝ「けど、それだとその子も駒になるよなぁ」
全員が頭を抱えている
何かいい方法は無いのか、考えているが答えが出ない
ｱﾏ「とりあえずさ、その子の情報、調べてくれないかな」
ﾓｴｷﾞ「そうだね、その子が能力者になったのか、まずは調べてみよう」
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scene7［思い届く］
ﾛｲ「やっぱり、隠してたんですね」
ｱﾏ「ごめん」
ﾛｲ「いや、大丈夫です。話してくれたんで」
ｱﾏ「なんでわかったの？」
ﾛｲ「何となく？」
ｱﾏ「なんだよそれ」
アマイロは自嘲気味に笑う
ﾛｲ「その子、能力者じゃないければいいって、思ってますよね」
ｱﾏ「もちろん、生きてて欲しいけど、実験には失敗してて欲しい」
ﾛｲ「早く、助け出さないと。2人が居た施設と同じようなら、生きるのに必死だと思うから」
ｱﾏ「生きててくれれば、良いんだろうけど」
アマイロは窓から外を見つめる
ロイロはそんなアマイロを見つめる
ｱﾏ「生きてることが、必ずしも良いこととは、限らないんだよ」
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scene8［ことなく消える］
ﾓｴｷﾞ「施設について、大方調べが着いたんだけど」
ｼｵﾝ「その顔だと、あんまりいい事ではなさそうだな」
ｱﾏ「話せよ、気を使うことなんてないだろ」
ﾓｴｷﾞ「....うん。」
モエギは俯きながら話し始める
ﾓｴｷﾞ「結論から言うとね、」
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