V.I.P.

Episode7 ページ7

「 ん ？ 俺の部屋 」



そう言うと突き当たりにある部屋の前で止まる


そこには茶色いドアに金色で " HOKUTO " と刻まれたプレート .


そのドアを開けると私の手を引いて誘導し部屋へと入らせる





『 ね 、北 .. っ




何も言わない北人の袖を掴むと突然 口付けられる

逃げようと踠いても頭を固定されてしまい動けない苦しさから自然と目に涙が溜まり


漸くゆっくりと唇を離した彼を軽く睨み付けた





「 そんなに怒らないでよ . そんな顔しても逆効果だし 」


「 ねぇ 、俺に委ねてみる ？ 」



「 後悔はさせない 」





可愛らしい笑顔を浮かべながらじりじりと私に近づいてくる


ゆっくりと後ずさって行くと部屋の壁に背中がついてしまった





「 もう逃げられないね 」




長い指で私の顎を掬い上げ耳元で囁く



そのままゆっくりと近づいてくる唇にそっと目を閉じた









.









「 北人さん駄目ですよ 」

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