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田中 side
きょもがゆっくりと肩で息をし始めて、
俺もいつの間にか詰まっていた息をふぅっと吐き出す。
森｢きょも〜休憩室にこーちの差し入れ残ってたから先行って貰ってきなよ｣
静かな空間に、一定のリズムで鳴り続ける機械音。
その間をすり抜けるかのような優しい慎太郎の声。
京｢…迷惑かけてすみませんでした、｣
よろよろと立ち上がってぺこっと頭を下げるきょもの顔色はやっぱり青白くて辛そうで。
そんな事ない、迷惑じゃないと言おうとしたら
松｢ごゆっくり。｣
北斗が先にそう声をかけた。
北斗のきょもに対しての、不器用な優しさがしっかり届いたのかきょもは｢うん｣と頷いて休憩室向かった。
｢待って待って、｣
ジェ｢え、どうしたの？何かあったの？｣
｢俺が知りてぇよ、｣
ジェ｢慎太郎説明して｣
俺とジェシーであわあわとしていると、ジェシーは思い出したように慎太郎の方を向く。
慎太郎は呼ばれて、こっちを見たけど｢うーん｣と資料をトントンと整えて苦笑いをした。
森｢いやぁ…ねぇ？(笑)｣
ジェ｢隠し事はなしよ｣
森｢俺も知らないんすよ、実は｣
｢は？｣
松｢じゃああの対応は？｣
森｢どんな流れでその話になったか忘れたんだけど、本人曰くパニックになっちゃったら飴があれば何とかなるって言われたことあって、｣
｢…まぁ、不自然ではないけどさ｣
確かに、パニック症状が出てしまったら飴を舐めたり気を紛らわす事も大切。でもこれはかなり自分で対応出来る人間じゃないと出来ないことで、実際は周りが声がけしたり薬で対応する場合もあるし…
ジェ｢パニック発作の経験はあるってこと？｣
森｢あると思いますよ、てか、俺も2回目？とかですかね、見るの｣
松｢前回はいつ？｣
森｢んー…1年前とか？それこそ7月辺りだったかなぁ｣
松｢この時期に何かある可能性が高い、ってこと？｣
北斗が慎太郎に調査してから、ハキハキ答えていた慎太郎。
ん〜と悩んでから、
森｢…きょも夏嫌いだからね｣
ボソッと呟いた。
｢夏、嫌い？｣
森｢うん、でもこれは俺から言っちゃダメなやつ。きょもから聞いて欲しい｣
きょもと慎太郎は兄弟みたいだ。
見た目も中身も正反対で、得意不得意も違うのにどこか似てる。
だから、きょもは信頼して話したことなのかもしれない。
｢分かった、取り敢えず慎太郎さんきゅ、助かったよ｣
慎太郎の肩をぽんと叩くと、
いつも通りヘラッと笑った。
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にゃん - 移行おめでとうございます！主様のお話が本当に大好きでずっと更新されないか楽しみにしていました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年7月29日 0時) (
レス) id: b34980f8db (このIDを非表示/違反報告)
スモモ(プロフ) - maru_さん» そうなんですね！わかりました！！これからも更新楽しみにしてます！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: 6b77069b0e (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - みくさん» 本当にありがとうございます(TT)待っててくださって本当に本当に嬉しい限りです！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - スモモさん» ありがとうございます(TT)もうTwitterやっていません…すみません(;_;) (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話大好きです！ずっと待っていました！おかえりなさい。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maru_
| 作成日時：2020年10月15日 23時
